金融機関のための不祥事件対策実務必携

定価:5,000円+税

編・著者名:甘粕潔・宇佐美豊・川西拓人・吉田孝司(編者)

発行日:2017年02月16日

判型・体裁・ページ数:A5・上製・516ページ

ISBNコード:978-4-322-13034-8

書籍の説明

書籍紹介

横領、浮貸し、顧客情報漏洩、インサイダー取引――後を絶たない金融機関の不祥事件。どうすれば有効な対策を講じることができるのか?

ひとたび発生すると金融機関の信用を著しく損ないかねない不祥事件について、法令・犯罪心理・内部監査の各面から検討を加えるとともに、実務上直面することが想定されるさまざまな問題について一問一答方式で詳細かつ丁寧に解説。金融機関において不祥事件への対応を求められる内部監査部門、コンプライアンス統括部門、人事部門、事務部門の担当者必携の1冊!

 

主要目次

第Ⅰ編 不祥事件に関する基礎知識
不祥事件とは。不祥事、不正の関連は/不祥事件の発生状況/不詳事件の重大性/不詳事件の発生原因と根絶/不詳事件の発生原因の分析/不正防止と「倫理観」/横領防止と性善説・性悪説/不祥事件防止の要点/不正リスクの管理/不祥事件と内部統制の関連/不祥事件対策に関連する資格

第Ⅱ編 不祥事件に関する法令・ルール
銀行法における不祥事件/不祥事件(金員の着服等)における刑罰/不祥事件(金員の着服以外)における刑罰/不祥事件への対応/浮貸し/反社会的勢力対応に関連する不祥事/顧客情報漏洩等に関する不祥事/インサイダー取引/行政処分の基準/不祥事件(金員の着服等)に係る行政処分の実例/不祥事件届出義務/金融検査等への対応/内部通報・外部通報

第Ⅲ編 最近の金融機関の不祥事件の傾向
近年の不祥事件の特徴/横領事件の特徴/詐欺事件の特徴/浮貸しの特徴/バスケット条項に該当する不祥事件の特徴/投資信託販売に関係する不祥事件の特徴/保険販売に関係する不祥事件の特徴/階層別にみた不祥事件の特徴/経営陣による不祥事件の特徴/担当係別にみた不祥事件の特徴/パートタイマーによる不祥事件の特徴/技術革新と不祥事件/業態別にみた不祥事件の特徴/本部における不祥事件の特徴/子会社・関係会社の不祥事の特徴

第Ⅳ編 本部各部門と営業店職員の役割
支店長に求められる対応/支店の職員に求められる対応/内部監査部門に求められる対応/人事部門に求められる対応/コンプライアンス統括部門に求められる対応/事務部門に求められる対応/広報部門に求められる対応/営業部門に求められる対応/経営陣に求められる対応/社外取締役、非常勤理事への報告/不祥事件に係る苦情対応

第Ⅴ編 不祥事件への対応
第1章 不祥事件の未然防止・事前抑止
未然防止と事前防止の違い/窓口業務・後方業務での不祥事件と未然防止/出納業務での不祥事件と未然防止/ATMでの不祥事件と未然防止/融資業務での不祥事件と未然防止/公金業務での不祥事件と未然防止/渉外業務での不祥事件と未然防止①②/その他の営業店業務での不祥事件と未然防止/本部業務および子会社での不祥事件と未然防止/システム業務での不祥事件と未然防止/システム業務での不祥事件と未然防止/各種センター業務での不祥事件と未然防止/人事ローテーションと職場離脱/福利厚生とカウンセリング/他の金融機関・他業態の事例の活用/未然防止策のモニタリング/未然防止策の見直し/抜打ちでのチェックの有効性/コンプライアンス教育/事前抑止としての罰則強化/未然防止・事前抑止としてのコミュニケーション強化/行員の預金口座のモニタリング
第2章 不祥事件の早期発見
不正発覚のきっかけ/不正への対応と「懐疑心」/不正の兆候/横領事件(不正)を行っている職員の行動特性/横領事件(不正)を行っている外交・営業・渉外担当職員の行動特性/横領事件(不正)を行っている融資担当職員の行動特性/横領事件(不正)を行っている窓口・預金・為替担当職員の行動特性/横領事件(不正)を行っている支店長・管理職職員の行動特性/横領事件(不正)を行っている本部職員の行動特性/不祥事件の早期発見/内部通報制度の活用/苦情対応と不正の早期発見/管理帳票等による不祥事件の早期発見/自店検査による不祥事件の早期発見
第3章 不祥事件発生・発覚時の対応
不祥事件発生時の初動対応(営業店)/不祥事件発生時の初動対応(本部)/不祥事件の調査①:留意事項/不祥事件の調査②:ヒアリング/調査の留意点/不祥事件の相手先への対応/不祥事件の外部への公表の対応/人事処分/刑事・民事上の責任追及
第4章 不祥事件の再発防止
不祥事件の再発防止/再発防止に向けた内部管理態勢の強化/再発防止に向けた経営者の役割/再発防止に向けた本部各部の役割/再発防止に向けた営業店の役割/再発防止に向けた研修の実施/「金融検査結果事例集」から得られる教訓/渉外業務における再発防止のポイント/融資業務における再発防止のポイント/預金・出納業務における再発防止のポイント/個人情報漏洩・紛失の再発防止のポイント

編著者紹介

甘粕 潔 公認不正検査士(CFE)
昭和63年東京外国語大学卒。平成7年米国デューク大学経営大学院修了(MBA)。昭和63年横浜銀行に入行し、国内外支店、人事部等を歴任。平成15年株式会社ディー・クエスト取締役に就任し、組織のコンプライアンス体制強化支援事業を統括。平成19年同社と米国公認不正検査士協会(ACFE)とのライセンス契約に基づき設立された日本公認不正検査士協会の専務理事に就任し、日本におけるCFE資格の普及活動に従事。平成22年コンサルタントとして独立。現在、株式会社メンバーズ社外監査役、株式会社アルプス技研コンプライアンス委員会委員、研修講師等を務める。

宇佐美 豊 金融監査コンプライアンス研究所代表・公認不正検査士(CFE)
昭和61年明治大学経営学部卒。同年東海銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行、国内営業店勤務の後、融資第二部、融資管理部、資産監査部、業務監査部各調査役、UFJ銀行内部監査部調査役、三菱東京UFJ銀行監査部業務監査室上席調査役を経て、平成18年3月退職。同年十六銀行入行、リスク統括部、コンプライアンス統括部各主任調査役、コンプライアンス統括部法務室長、十六総合研究所部長主席研究員(エグゼクティブフェロー)を歴任。平成28年9月から現職。

川西 拓人 のぞみ総合法律事務所・弁護士
平成14年京都大学法学部卒業、平成15年弁護士法人御堂筋法律事務所入所、平成20年金融庁検査局出向(金融証券検査官、専門検査官)、平成22年弁護士法人御堂筋法律事務所東京事務所復帰、平成27年よりのぞみ総合法律事務所。金融庁検査局では金融検査における金融機関の不祥事件防止態勢の検証等の業務に従事、現在は金融機関のコンプライアンスに関する業務を主として取り組むとともに、銀行、証券会社、J-REIT資産運用会社等のコンプライアンス委員等を務める。

吉田 孝司 みなと銀行監査部次長
昭和57年関西学院大学商学部卒。同年兵庫相互銀行(現みなと銀行)入行。
営業店勤務後、審査企画部調査役として自己査定を担当。その後営業店支店長を経験後、企画部・リスク統括部各主任調査役としてJ-SOXのプロジェクト責任者を務め、平成21年7月より現職。公認内部監査人(CIA)資格を取得。