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農協の不祥事について科学する

先日、全国ネットにも放映された福井県のJAでの横領事件のことについて。

こういった記事が日常的に目につくことに辟易しているわけですが、個人的な見解を書きたくなったので、思っていることを吐き出さないと気が済まない。関係者には申し訳ないが殴り書きをさせてもらう。

まずは話題の事件の事実関係の整理をします。地元福井新聞では次のように記事が書かれています。

横領のJA職員、1億円超を競艇に 着服の穴埋め企て3カ月間
(2012年4月11日午前7時18分)福井県のJA花咲ふくいの男性一般職員(37)が1億7千万円余りを横領、着服したとみられる問題で、この職員はギャンブルで一気に着服の穴埋めをしようと、1月からわずか3カ月の短期間に1億2千万円以上を競艇につぎ込んでいたとみられることが10日、分かった。会計システムの残高偽装や銀行口座の残高証明書の偽造を繰り返し、着服は11年間で計69回に上った。
引用:福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/accidentandincident/34094.html

またか農協か。という声が聞こえてきくるようです。ほんと、紙面を飾るJAの不祥事は後を絶ちませんね。

ただし、不祥事が農協に限った事かといえばそうではありません。なぜそんなことが言い切れるかというと次のような理由があるからです。




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不祥事発生件数と不祥事発生率

金融店舗(銀行とか信用金庫とかJAバンクとか)の場合、よくある不祥事と言えば顧客の預貯金くすねる、いわゆる横領というやつが多いです。そういった事件が発生すれば不祥事として取り扱われますが、その発生件数を数式で表すと以下のようになります。

不祥事発生件数=金融店舗の数×1店舗における不祥事発生率

上記計算式を見ればわかることですが、不祥事発生件数の構成要素である不祥事発生率ってのは、JAと他の金融機関と比較しても変わらない。むしろ少しだけ低いと言われています。しかしながらJAは不祥事の報道が多いんですよ。

それは、JAがマスコミに苛められているからでもなく、政権から弾圧を受けているわけでもない。単純に店舗の絶対数、もしくは金融機関に従事する職員の絶対数が多いからです。地銀なんてその都道府県にしかなかったりしますが、JAバンクは郵便局と一緒で、全国にあるからね。顧客からすればJA花咲福井も自分のJAも同じ農協という感覚でいる。

自分が預けている預貯金は大丈夫なの?

上記のとおり金融機関の数に比例して不祥事の発生件数は増えるため、発生件数に限れば、全国区である郵便局やJAバンクが圧倒的に多い。

しかし、自分の預貯金が危険かどうかということなら、少し意味が異なる。自分の預貯金の安全性を心配する場合、不祥事発生件数の大小ではなく、発生率に注目して判断すべきだ。先も言った通り、不祥事発生率でいえば、JAバンクは低い方で、むしろ比較的安全な方だと思ってもよいと思う。

たとえ仮に不祥事による被害があったとしても、組織や会社が倒産しない限りは会計処理で補てんするだろうから、顧客個人の預貯金が目減りすることはないけどね。

金融機関の不祥事は未然防止できないの?

同じ金融機関に勤める身として、不祥事が絶えないのは残念で仕方ない。根絶することは不可能だとしても、発生率を極限まで抑えることはできると思っている。不祥事未然防止の体制は整っているのか?体制はあってもそれが機能しているのか?

この辺りは、交通事故の撲滅と良く似ている。根絶するには車に乗らなきゃいい。でも、車社会である以上、そのようなことはできない。これと一緒。不祥事は絶対無くならない。

不祥事未然防止の体制整備と実効性の確保

必要なのは不祥事未然防止の体制整備と、その機能の確保だ。知っている限りでは、体制は形式上常にチェックされることになっている。問題は体制の機能確保だ。「形式上」体制が整っています、では、原発事故のときと一緒だよね。ないのと一緒。

実効性が担保される体制作りを目指すなら、従来の形式上のチェックではなくて、斬新なアイディアを用いた仕組みが必要となる。次に挙げることは実際のチェック項目にないと思うので、金融機関関係者および監督部署の方々は参考にしてほしい。

金融機関従業員の免許制

金融機関に従事する人が経済的に困窮している場合、不祥事の発生率が上昇します。良く言われるのが、JA花咲ふくい事件にもあるギャンブルに関連するものとか。一発逆転を狙う人は、通常の経済状況ではありません。故に金融機関従業員としては不適切です。

だから免許制。相当の条件をクリアしないと免許が発行されない、仕事もできないようにしてしまえばいい。免許は1年更新、個人の財務状況の定期報告を義務づけます。これだけでも不祥事発生率は劇的に下がる。公共性が高い話なので、従業員のプライバシーは二の次です。飲食店の従業員が定期的な検便検査を義務付けられていることと同じ、と思ってくれれば良い。

職員厚生貸付金制度の周知

農協内に限った話では無いが、組織が従業員に対する退職金などを担保とした、低利の貸付けができるのをご存じか?福利厚生の一環で、いわゆる「従業員価格」みたいな感じのもの。知らない人は多いと思う。

お金を安い金利で借りれることを知らないばかりに高金利で借金苦に陥る人は結構いると思う。経済的に困窮しなければ不祥事も起こさないだろうという意味も込めて、このあたりの優遇政策はもっと周知してやる必要があると思うんだ。

JA不祥事に関するコメント募集

疲れたので、記事はここまでにしたい。雑で申し訳ないが、最低限の整理はしたつもり。書いてて結構すっきりしました。

何か意見があればコメントやトラックバックを開放しておくのでどうぞ。

コンプラ、コンプラと内輪で叫ぶだけの人を見ると「頭が悪いな」と思う今日この頃です。

不祥事関連の情報の収集方法


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