あなたの答えは、正解 です!

    今週の解答

    [ニュースに関する問題]

    あなたが以前から注目していた銘柄に不祥事が発覚し、大きく値を下げてから数週間たちました。さらに業績の下方修正があるとの噂も出回っていますが、株価は典型的なレンジ相場に入ったような推移を見せています。このような場合、どうするのがよいでしょうか。

    正解は・・・
    (1)レンジ相場では頻繁に利益を出せるチャンスがあるので逆張りのポジションを取る

    トレンドを押さえることができたら、大きな収益につなげることができます。しかし、1年で3割上昇した銘柄があるとすれば、価格の「ゆらぎ」はその数倍から、時には数十倍もあります。つまり、週や月単位の売買をすべて利益に結び付けることができたなら、その収益は年間上昇幅の数倍に、分や日単位の売買をすべて利益で終えたなら、その収益は年間上昇幅の数十倍にもなります。価格の「ゆらぎ」をすべて利益に結び付けることは事実上不可能ですが、トレンドを取るより、レンジを取る方がうまくいけば儲かるのです。正解は、(1)レンジ相場では頻繁に利益を出せるチャンスがあるので逆張りのポジションを取る、となります。


    不祥事は売りです。不祥事は企業の体質を反映していることが多く、当初判明した時には小さく見えても、次々ととんでもない体質が明らかになり、ついには企業そのものが潰れてしまうケースさえあります。それでは、一度不祥事を起こした会社は二度と買えないのかというと、そんなことはありません。しばらく様子を見て、もうこれ以上不祥事の影響が出てこないと判断できたなら、安くなっているだけに絶好の買い場となることも多いのです。本当に腐っている会社でない限り、数週間もたてば1つの不祥事の影響は出尽くしているとみていいでしょう。


    典型的なレンジ相場に入った様相だということは、下値はそれなりにサポートされているが、上値も重いということです。下値には安値を買いたい人や、不祥事の影響は終わったと信じる人たちがいます。上値には、企業の体質を疑う人や、業績の下方修正があるとの噂を信じる人たちがいます。どちらが正しいかが分からないので、株価は上下にぶれています。そこに収益チャンスがあるのです。


    それがレンジ相場かどうかは誰にも分りません。誰にも分からないので、上抜けしたからといってそのまま上昇トレンドに入る、下抜けしたからといってそのまま下降トレンドに入るのかどうかも分かりません。(2)のように順張りを心掛ける方が、必ずしも簡単でリスクが少ないとは言えないのです。


    また、相場では真実と分かっていても価格が反応するとは限らず、噂と承知で大動きすることもあります。また、企業業績などの数値は、企業会計の解釈などによっても違ってくるのですから、どこまでを真実と見なすのかは見る人によって違ってきます。つまり、あなたが注目している銘柄を買いたいのなら、噂などは気にせず、自分の判断を信じるしかないのです。


    想定レンジ内で逆張るには、価格が折り返した前の安値、高値近辺を手掛かりに、ある程度ゆらぎの幅を見て、安値では買いを、高値では売りを入れます。もし、レンジ相場が続くなら、レンジ内の安値で買って、高値で売れますので、それなりに繰り返し儲けることができます。そしてもし、レンジを大きく抜けるようなことがあったなら、損切りとともにポジションを入れ替え(ドテンして)、順張りでトレンドを取りにいけばいいのです。


    あるいは、レンジの安値で買ったものを、レンジの高値圏で簡単には利食わずに、抜ければそのままトレンドを取りにいくようにします。抜けなければ、ドテンしてレンジの下を取りにいきます。下を狙う場合も同様で、レンジの安値圏でも簡単に利食わずにいると、抜ければ下落トレンドを狙え、抜けなくてもそれなりに利益を伸ばすことができるのです。

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    【監修】矢口新(やぐち・あらた)

    1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。野村證券(東京、ニューヨーク、ロンドン)、ソロモン、UBSなどで為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして活躍。著書『生き残りのディーリング決定版』は、現役ディーラーの“座右の書”として、高い評価を得ている。現在は会社社長兼ファンド・マネージャーとして、資本金を株式市場などで運用。主著に『実践・生き残りのディーリング』『なぜ株価は値上がるのか?』など。新著『テクニカル指標の成績表』は2009年11月11日発売。

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