農業共済への質問状

農家間では悪名高き農業共済組合へ送付した私からの質問です。
個人名とか公表しない方が良いと判断した部分は割愛しております。
そのために文章の前後がつながらない場合があるかもしれません。
お約束した質問状の公開の件、ここにお披露目いたします。


岡山地区農業共済組合

農畜産課 農作物係担当者殿                                                  

                  

前略 私は児島湾近くで水稲の専業農家をしております○○と申します。

水稲共済への加入は、法治国家であるわが国で一定規模以上の農業を営む上で、義務であることは重々承知いたしております。

毎年加入の催促においでになる貴組合の職員の方にも、そのことはお話ししてきたつもりです。

私の記憶では平成18年から加入を停止していると思います。

そうなったいきさつをここにお話しし、以下に述べます質問にお答え願えればと思います。今後は私自身が自ら進んで水稲共済に加入できるよう、納得のいく答えがいただければありがたいです。

 なお、この質問、およびいただく回答はインターネットで発信し、同じ水稲栽培を生業とする仲間たちと問題を共有いたしますのでご承知置きください。

平成16年のこと、たまたま私は岡山JAの農家組合長のお役を頂戴しておりました。春に旧JA津田支所の会議室において、貴組合の担当者に質問をいたしました。

「水稲共済は金融商品の一種なので、『加入者が損害防止の手段を講じないときには、支払われる共済金が減額されることがあります』ということが明記してありますが、私は有機農法をしているので、薬剤の散布はいたしません。

それでも救済の対象になるのですか?」という内容でした。

それに対しての返答は「当然救済の対象になります」ということでした。

 その年は数個の台風が上陸いたしました。わけても農繁期の最中、1020日に県南を直撃した台風23号は、未収穫であった310アールの稲(品種・朝日)全てを倒伏させました。その状態は見るに耐えない有様で、周囲の農家からは力を落とさないよう激励の言葉をいただいたり、農機具販売店の者でさえ、あれをどうやって刈るのだろうかと心配してくれたほどでした。

すぐに共済申請の手続きを行いました。

手元の被害申し込み野帳の都合で4枚の田んぼだけ、合計で154アールの田についてのみ申請をしました。

検見は翌日の1021日に行われました。これらは全て私の手元に記録してあります。

私の田がどのように評価されたのか存じませんが、全く救済の対象にはならなかったようです。

 この年、ヒノヒカリといって倒伏には比較的強いとされる品種を作付けていた農家の一人△△氏は、倒伏にはとても及ばない、傾いた程度のことでしたが、十分な共済金を受け取って満足したと自身の口から聞きました。

稲の被害の様子や△△氏の共済金の受け取りに関して、周囲の多くの農家の知るところとなりました。その人たちも私と同様に感じたらしく、共済への加入を止めたと聞いております。

掛けても救済の対象にしてもらえないのなら、掛ける必要はないと私も判断いたしました。有機農法は救ってもらえないと納得したわけです。

 今後の水稲共済加入のためにも、次の項目に付いてお答え願います。

この質問は、当時の評価に対する不服の申し立てではございません。

1. 平成161021日の検見では、私の田はどのように評価されたのでしょうか。評価員の下した一人一人の意見もお伺いしたい。

2. 一方、△△氏の田はどのように評価されたのか。

3. たとえ救済の対象から落ちても、理由説明をどうして行わないのか。

それこそが農家に寄り添った共済事業と思うのですが。

 以上三つに付いて十分な回答をお願いいたします。

この年の刈り取りではコンバインロスが大きく、収量も散々でありました。

声の大きい強い者に手厚く、おとなしく声をあげない者は救済すらしない組合で、法を振り回して過去に遡ってまで掛け金を徴収するのか、それとも農家との信頼関係を構築し、農家に寄り添った共済事業を行う組合なのか、是非とも知りたいところです。

古いことなので記録がありませんとか、担当者が移動したのでわかりません、というような回答は受け付けかねます。

余談になりますが、平成17年度は掛け金の引き落とし停止の処置をしておりましたが、収穫も終わった12月末になって掛け金を口座から引き落とされました。貴組合の仕事は被害の救済ではなく、掛け金の徴収が主な業務と理解せざるを得ないと考えております。

私からのお尋ねは以上です。


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