「NHK受信料不払い70万件」 一部の不祥事は受信料未納の理由にはならない。

◆記事:NHK不払い 「70万件に拡大も」衆院総務委生中継

 

衆院総務委員会は15日、NHKの05年度予算案・事業計画について集中審議を行った。NHKの中山壮介理事は、一連の不祥事を理由としたNHKの受信料支払い拒否・保留件数が今月末現在で70万件程度に上る可能性があることを明らかにした。野田聖子委員(自民)らの質問に答えた。

 NHKは総合テレビなどで審議の模様を生中継した。NHK予算案の国会審議の生中継は初めて。

 不払いの70万件分を回収できなかった場合の05年度予算への影響について、NHKの和崎信哉理事は「さらにマイナス40億円程度になる」との見通しを述べた。

(毎日新聞) - 3月15日17時22分更新


◆コメント:ビデオリサーチ視聴率、報道トップ10のうち、8件はNHKなのですが。

 

NHKの不払いというのは、どうも、狡いなあ。

NHKという組織の中の一部に不届者がいて、カネを使い込んだのは事実であるが、NHKという組織は、ニュースの量を減らしたり、番組の数が減ったり、他の番組の内容が著しく低下したというわけではない。

つまり、受信料の対価としてNHKが負う、「番組を提供する」債務は履行しているのであるから、NHKの一部の不祥事を受信料を納めない理由にするのは、視聴者側の債務不履行ではないだろうか。

そして、なんだかんだいいながら、人々はNHKを見ているではないか。

ビデオリサーチという視聴率調査会社がある。2月28日(月) ~ 3月6日(日)の「報道」の項目を見ると、視聴率トップ10番組のうち、8つはNHKの番組である。

一つには、NHKだけは全国どこでも見ることができるという、物理的要因もあるだろうが、それだけではないだろう。

 NHKの電波しか届かない場所に住んでいる人たちに、視聴率モニターが集中しているので無ければね。

 要するに、「報道は、やはりNHKが一番」と考えている人が多いのだろう。

見ているくせにカネは出さないというのは、狡いのではないかと思うのです。


◆要するに罰則が無いから払わないのでしょう?

そして、「受信料不払い」が、NHKの一部の不祥事に対する「義憤に駆られた」行為だとしたら、日本国に対して、同様のことをしないのは何故か?

何を言い出すのか?と思われるだろうか。

例えば、社会保険庁は国民が将来、年金を受け取る為に払い込んだ保険料を、6兆円以上も自分たちの社宅の建設、公用車の購入、テニスクラブの会費などに使っていた。NHKどころの騒ぎではない。文字通り桁が違う「不祥事」である。

NHKに受信料を支払わない論理を適用すれば、日本国に対して抗議するため、所得税その他税金、社会保険料などの支払いをボイコットしなければ筋が通らない。

しかし、国家に対してはみんな黙っている。 理由は、単純明快。

税金を納めないと、重加算税も加えられ、エラいことになる。それは、怖いので、黙って払う。

一方、NHK受信料を納めなくても何ら罰則がない。だから納めない。

「一部職員の不祥事」は後付け理由、もしくは、これ幸いと払わないことにしたのだろう。


◆やはり、民放よりはずっといい(民放にお勤めの方、ごめんなさい)

民間放送局は、とにかく「視聴率」が「全て」なのだ。本当に何でもするのだ。ヤラセなど日常茶飯事。

 視聴率を取るために、ニュースの時間に「行列ができるラーメン屋」や、「東京一、安くて美味い回転寿司」を伝える民間放送局は、十分に信頼出来ない。

 何しろ、スポンサーがなければ成り立たないのだから、そもそも、構造的に報道内容に制約があることは、はじめから分かりきったことだ。

念のため書き添えるが、私はNHK職員でも、一族郎党にNHK職員がいるわけでもない。

それでも(不祥事を差し引いても)、私はNHK、報道を含め、番組に問題が無いとは云わないけれども、やはり、民放より信頼性が高い、と感じているし、不祥事とは無関係に受信料は支払うべきだと判断し、実際に毎年きちんと納めている。

 納めているからこそ、文句も言える(実際、一度だけだが、ある番組に関して問い合わせたとき、受付の女性の態度が悪かったので、怒鳴りつけたこともある)。

受信料未納者は、無論、今後、NHK問題の一切に文句を言う権利は無いのだということを承知しているのでしょうね?