アイスホッケー関東大学選手権Aグループ2回戦を取材。

土曜日はサッカーJリーグ開催日。
しかし御贔屓のFC東京はアウェー仙台戦。
明日はACLに参加している浦和の試合が取材できるので、今日はアイスホッケー関東大学選手権を取材することにしました。

その関東大学の強豪で、今大会の優勝候補の一角・東洋の棄権が正式に発表となりました。試合日程も発表されていませんでしたが、東京都アイスホッケー連盟のHPに正式に「東洋 0-15 神奈川」と発表がありました。
一部員(19歳)の飲酒、暴行という不祥事が原因だそうです。
これを、どうとらえるか、という事はあるかと思います。学生が酒飲んで暴れた、という事件をどう考えるのか。報告を受けた監督も「大した事じゃない。学生にある若気の至り」と大学当局に報告をしていなかっただけかもしれません。
被害者からの大学当局への問い合わせが事件を発覚させたといいます。いかにも「甘い」といわれても仕方の無い事件の顛末。
監督が辞任することで飲酒暴行をした部員は「退部」処分で済み「退学」はま逃れたと聞きました。たしかに普通の学生だったら飲酒・暴行だったら「休学」くらいなのかもしれません。
しかしアイスホッケーに青春を打ち込んでいるはずの選手が、未成年で飲酒はいけない。
これは他山の石にしなくてはいけない出来事でしょう。東伏見のアリーナ近辺で喫煙している選手をよく散見します。やはり20歳を過ぎてもアイスホッケーの選手だったらタバコはいけないと思います。そんな選手に「アイスホッケーに青春を賭けています」とは言って欲しくはない。これは、あくまでも私見ですが……。
東洋は、一部員の不祥事で1年間の対外試合自粛。次はどのステージから参加してくるのか。日本のトップクラスの選手が集まっているだけに、難しい選択です。
アイスホッケー連盟も頭の痛いところでしょう。
「若気の至り」が大問題になってしまいました。

さて、第1試合は1回戦で筑波に6-0と快勝した昭和が明治にチャレンジしました。昨年度のチャンピオンの明治が試合前にカップを返還。この両チーム、前回の2回戦でも対戦しており26-0で明治が大勝しています。昭和はリベンジとはいかないでしょうが、失点を26点以下に抑え、1ゴールでも挙げたい試合でした。
ランク15位、オールメンバー12人(筑波戦は18人でした。学業の関係でしょうか)の昭和のスターティングラインアップは、GK服部(駒場東邦5)。DF戸田(日大二6)、武田(東邦大東邦5)。FW片岡(函館ラサール2)、伊藤(学習院高等部1)、下平(武相2)。
対するランク2位、オールメンバー22人の明治の先発は、GK佐藤永和(軽井沢3)。DF佐藤光(白樺学園4)、松金(釧路江南4)。FW大津(日光明峰2)、川村(清水1)、大椋(白樺学園2)。格下相手ということで若いメンバーでスタートしました。
立ち上がり明治は慎重に、昭和は好調な入りでした。
ところが昭和の下平が42秒にホールディングの反則で2分間退場。明治は、このパワープレーを利し1分44秒に本間(釧路江南4)、上野峻輔(北海4)のダブルアシストで梶原(清水3)がゴール、先制します。
そのゴールシーンで、昭和のDF百々(桐蔭学園6)がインターフェアランスの反則で2分間退場。明治は2分35秒に再びパワープレーを利し大椋、佐藤光のダブルアシストで川村がゴール。早くも卒なく2-0とリードを広げ試合の主毒権を得ます。
なんとか反撃したい昭和でしたが明治の攻撃をDF陣が支え切れません。
5分26秒には笠崎(日光明峰4)、本間と繋ぎ最後はGK服部のリバウンドを上野峻輔が押し込み3-0。
9分23秒には、本間、上野峻輔と繋ぎ最後は永井(白樺学園2)がゴール、4-0。
9分56秒には松金、川村のダブルアシストで大津(日光明峰2)はゴール、5-0。
10分54秒には上野滉(北海4)のパスを受けた高橋(武修館2)がゴール、6-0。
12分13秒、昭和の武田がトリッピングの反則で2分間退場。このパワープレーを利して明治は得点します。上野峻輔、永井と繋ぎ笠崎がゴール、7-0。
明治は、その後も攻撃の手を緩めず、15分31秒に松坂(北海2)のアシストで佐藤駿介(武相3)がゴール、8-0。
17分46秒には大津が左からクロス、佐藤光がゴール、9-0。
そして19分9秒にはカウンターアタックから永井のパスを受けた本間がゴール、10-0。第1ピリオッドで促進ルール(得点差が10点以上つくとランニングタイムになり時計を止めずに試合をするルール)に入ってしまいます。第1ピリオッドのシュート数は27-1と大きく明治がリード。
12分間の整氷インターバルの後、第2ピリオッド開始。
大量リードに気が緩んだか、はたまたランニングタイムのお陰か、明治の攻撃が鈍ります。
それでも先制したのは明治。4分50秒。松坂のパスを受けた大椋が個人技でGK服部を抜きゴール、11-0。
ここで昭和が反撃。8分7秒、明治のDF2人に挟まれながら昭和の伊藤がシュート。一矢を報いて11-1とします。天晴れ! これは武田がペナルティーボックスに入っていたショートハンドの時で、明治ディフェンスに油断がありました。
明治は、この後も9分10秒に佐藤峻輔、15分7秒に赤坂(釧路工4)、15分43秒に高橋がゴールを決め14-1として第2ピリオッドを終了します。シュート数は20-3。昭和の健闘が目立ったピリオッドでした。
が、第3ピリオッドに入ると再び明治の猛攻が始まります。
1分41秒、高橋のアシストで上野滉がゴール、15-1。
8分55秒、高橋ー赤坂で16-1。
10分41秒、上野峻輔ー永井で17-1。
12分59秒、大椋、佐藤光で18-1。
13分33秒、赤坂ー高橋ー上野滉で19-1。
18分29秒、上野滉ー高橋で20-1。
19分9秒、松坂ー永井で21-1。
19分34秒には、大椋、佐藤峻輔のダブルアシストで亀本(八戸工大一3)がゴール、22-1。
総シュート数は、69-7。
昭和は、前回から失点を4点減らし、1ゴールを挙げました。大きな成果であると思います。一方の明治も、さすがに優勝候補。手を抜かずに戦いました。
そんな第1試合でした。

第2試合は、ランク1位の早稲田vs.1回戦で駒沢に2-1で辛勝、2回戦に進んで来た国士舘の対戦です。
オールメンバー22人の早稲田のスターティングラインアップは、GK中川(早稲田実2)。DF清(八戸工大一2)、羽劦(駒大苫小牧4)。FW松浦(釧路工4)、三浦(八戸商3)、青木(埼玉栄1)。
対するオールメンバー10人と相変わらず少数精鋭の国士舘の先発は、GK舘(八戸商2)。DF佐藤(長野工2)、木村(八戸商4)。FW渡邉(水戸啓明2)、大山(八戸工大一4)、澤田(渋川2)。
試合開始早々から早稲田が好調でした。
3分29秒、羽劦のパスを受けた松浦が右からクロス、中央に詰めた青木が決め早稲田が先制。
6分21秒、池田(駒大苫小牧3)のアシストで勝田(ライ4)がゴール、2-0。
14分34秒には、青木が右からクロス、三浦が決めて3-0。
15分44秒には、池田のアシストで寺井(choate rosemary hall 1)がゴール、4-0。
16分49秒には、松浦、青木のダブルアシストで三浦がゴール、5-0。
18分7秒、池田、堰合(八戸工大一1)と繋ぎ勝田がゴール、6-0。
18分39秒には阪本(八戸商2)、森田(早稲田実3)のダブルアシストで堰合がゴール。7-0。
ここで第1ピリオッドが終了。シュート数は33-1でした。
第2ピリオッド6分36秒、国士舘の大山がフッキングの反則で2分間退場。ここで早稲田はパワープレーを利し石川(埼玉栄2)のアシストで寺井がゴール、8-0。
12分14秒に国士舘の大山が再びフッキングの反則で2分間退場。ここで再び早稲田パワープレー、池田、寺井と繋ぎ13分12秒に勝田がゴール、9-0。
14分27秒には、坂本のアシストで龍ノ口(早稲田実4)がゴール、10-0として促進ルールに入ります。
19分58秒には、ショートハンドの早稲田が坂本、森田のダブルアシストで石川がゴール。11-0として第2ピリオッドが終了。シュート数は34-3と早稲田が大きくリード。
第3ピリオッド、早稲田がGKを交代。遠藤(早稲田実1)が氷上に上がります。
5分37秒、早稲田が石川のアシストで池田がフォール、12-0。
しかし、国士舘もフレッシュマンGKの隙をつき2ゴールを返します。
8分32秒にノーアシストで渡邉が一矢を報いると、9分17秒には渡邉のアシストで澤田がゴール。12-2としました。しかし、早稲田はタイムアップまでに2点を加え、結局14-2で試合を終えました。
シュート数は93-9。早稲田が快勝で3回戦に進みました。

第3試合は、本日のメインエベント。ランキングが一番近い対戦になりました。
ランキング13位、オールメンバー14人(リクルートが上手くいっていないのか?)立教vs.ランキング4位、オールメンバー22人の法政との対戦です。
立教のスターティングラインアップは、GK土永(田辺3)。DF松本(白樺学園2)、金野(駒大苫小牧3)。FW高橋(武修館3)、木下(東北3)、坂巻(立教新座4)。
対する法政の先発は、GK黒川(苫小牧東4)。DF酒井(白樺学園4)、横山(白樺学園2)。FW小原(白樺学園3)、山田(白樺学園4)、中口(清水2)。
立教のチャレンジを期待したのですが、ランキング、実力とおりの試合になってしまいました。
開始1分6秒、法政は小原のアシストで山田がゴール、先制します。
その後、立教はGK土永の好セーブで互角の展開に持ち込みます。
ところが10分6秒、小原、山田のダブルアシストで横山がロングシュート。やってはいけないゴールを許すと守りがガタガタになってしまいます。やはり簡単に相手にゴールを許すと、味方の士気が急激に衰えてしまいます。
しかも12分46秒、法政の石橋(八戸工大一3)、小原が相次いでペナルティーボックスに入り立教は58秒間の5 on 3のチャンス。ここで反撃して1点でも挙げておけば試合の流れは変ったのでしょうが、ノーゴール。チャンスの神様が逃げていってしまいます。
16分24秒、藤本(法大附2)、村上(駒大苫小牧4)のダブルアシストで岩槻(埼玉栄4)がゴール。これも「やられた」といった感じのゴールではなく、「なんで入っちゃうの?」といった感じのゴール。ますます士気が下がって第1ピリオッドは0-3で終了します。シュート数は9-22でした。
第2ピリオッドに入ると、法政伝統の速くて組織的な攻撃が炸裂します。
1分35秒、木戸(埼玉栄1)、村上のダブルアシストで岩槻がゴール。4-0。
5分15秒には、中口、小原と繋いで酒井がゴール。これまた遠目から打たれ簡単にゴールインを許します。5-0。
11分24秒には、村上、岩槻のダブルアシストで木戸がゴール。6-0.
15分11秒には、木戸、村上のダブルアシストで岩槻がゴール。同じセットでの失点が続く立教。7-0。
18分17秒には、磯田(駒大苫小牧4)が右からクロス、吉田(東北3)がゴール。8-0。
19分20秒には、促進ルールに王手の9点目が。酒井のアシスト、中口がゴール。
第2ピリオッドのシュート数は20-9。立教もシュートは打っているもののゴールになりません。
第3ピリオッド、一矢を報いたい立教でしたが、ついにゴールは生まれません。守備のリズムが生まれないため、攻撃の形が生まれず、再びやってきた5 on 3のチャンスも生かせませんでした。
まず、3分15秒に村上のアシストで岩槻がゴール。10-0となり立教としては屈辱の促進ルールに入ります。
9秒後の3分24秒、石橋のパスを受けた末廣(駒大苫小牧2)がゴール、11-0。
4分35秒に石橋のアシストで篠田(駒大苫小牧4)がゴール。12-0。
13分47秒には、末廣、横山とつなぎ篠田がゴール、13-0。
14分43秒に松本(白樺学園2)が、14分58秒には篠田がペナルティーボックスに入った法政。なんと1分45秒もの5 on 3のチャンスを立教は得ましたが、またも無為無策。立教はパワープレーでゴールできません。
終盤にも法政は18分41秒に中口、石橋のダブルアシストで篠田がゴール、14-0。
19分55秒にも石橋のアシストで末廣がゴール、15-0となり時間が流れ試合終了のブザーがなりました。
総シュート数57-25。立教は約半数のシュートを打ちながらゴールなし。完敗でした。
力の差がある両チームです。結果は妥当かもしれません。しかし、昭和も国士舘も強豪相手に一矢を報いています。ちょっと立教の負け方が気になります。
たしかに立教、レベルの高い選手が増えてDiv.Ⅰに定着。強いチームになったかもしれませんが、前々から書いている様に「魂」を何処かに置き忘れてきてしまった様な気がします。
アスリート選抜精度が出来る前は、Div.Ⅲに落ちて苦労していた時期がありました。その頃は、経験者も部内に数人、大学からアイスホッケーを始めた選手が部の大半でしたが、強いチームにも向って行く泥臭さというか「魂」がありました。今は、経験者が大半で立教の校風にあったスマートなアイスホッケーになっていますが、強い相手と試合する時は、実力の半分も出ない状態です。
明治とともに一時は日本のアイスホッケーを引っぱった立教です。今日の試合は、あまりにも情けなくないか、とわたしは思いました。
明日は、大東文化との一戦が午後7時30分からあります。相手は休養十分、立教は連戦ですが、明日こそ立教魂を見せて欲しいものです。贔屓のチームだけに、敢えて苦言を呈させていただきました。

午後10時30分過ぎ帰宅。家呑みして床に就いたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
昭和 1-22 明治(0-10、1-4、0-8)
早稲田 14-2 国士舘(7-0、4-0、3-2)
立教 0-15 法政(0-3、0-6、0-6)
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    コメント 4

    白髭様。立教の取材、ありがとうございました。監督、首脳陣、OBなどを除くと、白髭さんは、立教が2部、3部にいたころを知っている数少ない人ではないのでしょうか?歴史を踏まえた、貴重なアドヴァイスを、どしどしと申し出てくださいませ。
    by 南 立夫(2013-04-14 20:40) 

    南さま、コメントありがとうございます。
    立教、頑張っているのでしょうが、伝統の「魂」が感じられない、残念な試合でした。
    わたしが立教にのめり込んだのも、彼らのアイスホッケーに対する情熱に打たれたからです。
    Div.Ⅲの頃は、強敵にも立ち向かっていました。それでステップアップしていったのだと思います。
    あるところで壁にぶつかり、現在の形に落ち着いたわけですが、「魂」を忘れては格闘技要素の強いアイスホッケーでは勝負になりません。明日は「魂」を見せてくれると思います。
    by スポーツ三昧(2013-04-14 22:31) 

    取材して頂きありがとうございました。すばらしい1点を見ることができました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
    by 橋本です。(2013-04-15 11:21) 

    橋本さま、コメントありがとうございます。
    昭和、王者・明治に対してグッドファイトでした。
    東海にも負けてしまったようですが、13位決定戦は頑張ってほしいと思います。
    by スポーツ三昧(2013-04-15 16:06) 

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