PassCodeのシングル曲「Nextage」より

 大阪発の”ラウド系アイドル”として一部で人気があった「PassCode」の元メンバーで、タレントとして活動していた黒原優梨(22)が、芸能界を引退すると所属事務所の公式サイトが発表した。事務所によると担当マネージャーが黒原に対し執拗な”モラルハラスメントを”行っていたことが発覚したことが主な理由と伝えている。

 同時に黒原自身も自身のTwitterで、事務所の退所と引退を報告。体調面には問題ないと触れつつ自身のツイートでもあわせて、モラルハラスメントや裏切り行為を受けていたことを綴り、活動を継続することができなくなったとコメントした。

 黒原にはアコースティックライブや舞台などの出演も控えていただけに、ファンからは驚きと衝撃の声が寄せられている。中には「またステージにたてますように」「再スタートに向けて頑張ってほしいな」といった黒原を気遣う声が多く見られた。一方で黒原引退のキッカケとなった事務所側の”不祥事”に対し、「モラハラで引退ってさすがにヤバいよね」「事務所につぶされる子が一番もったいないよね」など、アイドルの運営体制に対する問題点を指摘する声も多く見られた。

 黒原は昨年の10月に、体調不良と方向性の違いを理由に「PassCode」から脱退。その後ソロアイドルとして活動している最中での出来事だった。

 引退すると言いつつも、黒原のコメントの中には、音楽や舞台に対する気持ちがまだ捨てきれていない部分もあり、「また復帰するのでは」とも一部で囁かれている。ただ、現在のところは具体的な話は一切ないようだ。

■運営はキャバクラ業界やイベサー出身?

 マネージャーからのモラハラを受けたとする黒原だが、ネットではマネージャーとの関係を噂する声も囁かれている。地下アイドル事情に詳しい芸能記者がいう。

「モラハラを行っていたとされるマネージャーというのは、黒原がPassCodeを脱退する際に、彼女と共に事務所を移籍している繋がりが深いと思われる人物です。そのためファンの間では駆け落ちとも噂されていた。今回の引退理由もマネージャーがらみということもあり、ファンの中では『またかよ』といった声もあがっています。ファンにとっては、PassCodeを放り出したメンバーというイメージもあるため、そんな黒原の行いを自業自得とする見方もあるようです」

 また、こうした事柄の背景には、地下アイドル業界特有の複雑な事情が存在するという。同記者が続ける。

「劣悪な環境の上、なかなかファンが増えない。精神的に追い詰められた地下アイドルが、マネージャーを心の拠り所にするケースも少なくありません。マネージャーのことは絶対と従っているうちに何も反論できなくなる。そこにモラハラに繋がる隙が生まれるのでは」

 具体的には、黒原にどのようなハラスメントが行われていたのかは説明がないが、名指しされた担当マネージャーと何らかの”男女トラブル”があったのは間違いないようだ。

「地下アイドルの運営には、芸能畑で育った人間というよりもキャバクラなどの飲食業界や大学のイベントサークルから流れてきたような人物が多い。特に関西ではその傾向が強く、彼らのイケイケの運営方針が原因でメンバーの移籍や解雇がトラブルになるケースが頻発している。それに事務所と女の子のギャラの遅配・未払い・罰金などのトラブルもなくならない。女の子のレベルも低いが、運営側の管理能力も低い。それが”地下アイドル”の実態です」(前出・記者)

 AKB48の成功以降、雨後の筍のように増え続ける地下アイドルたち。そこに流れてくるのは少女のみならず、一攫千金を狙う男たちがいた。前代未聞、アイドルの”モラハラ引退”が生まれる土壌がそこにはあるようだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。