入社して3年以内に、“3人に1人”が退職するといわれる昨今。みなさんも「会社を辞めようかな……」なんて思ったこと、1度や2度ありますよね?

会社を辞める場合には、“退職の意思”を伝えることになりますが、その際はスマートな伝え方をした上で、わだかまりを残さず辞めたいもの。

そこで今回は、特定社会保険労務士・行政書士の山下清徳さんに、反面教師にするべく、会社に「迷惑なヤツ!」と思われてしまうNG退職ケースについて教えていただきました。

 

■1:突然「辞めます」と言い出す

「民法上では、原則“2週間”以上前に申し出れば良いことになっていますが、会社の就業規則では“1ヶ月”前に申し出るように規定しているところが多いと思います。就業規則の規定にしたがって、余裕を持って退職の意思を伝えるようにしましょう」

突然「辞めます!」と言うと、引き継ぎをする時間がなくなってしまうので、極力止めたほうがいいでしょう。ちゃんと引き継ぎをしないと、退職金がカットされるなどの処分が下されることもあるそうです。

 

■2:引き継ぎ期間をまるまる“有給休暇の消化”に充てようとする

「退職の意思を伝えてからの引き継ぎ期間中、残っている有給休暇をすべて消化しようとし、結果的に引き継ぎができなかったり、疎かになったりするのもNGです」

有給休暇を消化するにあたっては、引き継ぎをきちんとした上で、上司に相談するようにしましょう。

 

■3:引き継ぎ期間中に“転職先の仕事”をする

「引き継ぎ期間中に、転職先の仕事をしたり、情報を転職先に持ち出したりするのもNGです。“競業避止(きょうぎょうひし)義務”違反に該当すると、“退職金の減額” もしくは“不支給”となる可能性もあります」

転職先が同業他社の場合には、くれぐれもご注意を……!

 

■4:不祥事を起こして逃走

「実際にあった事例ですが、運転手が車の事故を起こし、鍵を持ったまま逃げてしまったケースがありました。このように不祥事を起こして逃走するのは、一つの犯罪行為に当たります」

逃走してもいつかは見つかってしまうもの。警察沙汰になり、かえって大変な事態になるので絶対にやめましょう。

 

■5:メールで退職の意思表示をする

「基本的には口頭もしくは文書のどちらでも、意思の表明として効力を持つものですが、だからといって“メールで伝える”のはNGです。人間性が疑われかねないので、文書であれば“退職願”できちんと伝えるようにしましょう」

“立つ鳥跡を濁さず”といったことわざがありますが、去り際もスマートでありたいですね。

 

以上、会社に「迷惑なヤツ!」と思われてしまうNG退職ケースをご紹介しましたが、いかがでしたか?

上記の5つの事例を反面教師にし、晴れ晴れとした気分で次の職場に転職しましょう!

 

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【取材協力】

※ 山下清徳・・・山下行政・労務コンサルティング代表。早稲田大学法学部卒業。大手生命保険会社退職後、さいたま市大宮区に開業。特定社会保険労務士、行政書士、第1級ファイナンシャル・プランニング技能士など複数の資格を保持し、豊富な社会経験をもとに労働問題の対応のほか、相続手続き、遺言書作成、離婚・調停相談サポートなどを行っている。