[]武雄市職員が基幹統計で不正な事務処理を行ったとされる件について 23:52

今日、総務省がこんな発表をしている。

何かと最近話題になることが多い武雄市だが、こういう話題が出てくるとはちょっと意外だった。

「なんとも象徴的な事件」と書いたが、後で考え直してみると何も象徴していないかもしれない。

まあそれはともかく。

と書いてあったのでびっくりした。

えっ、「不正な事務処理」って統計法違反でしょ? 辞職を認めていいの?

統計法は字面だけ見るとなかなか厳しい法律で、たとえば全国民が対象となっている国勢調査の申告を拒否しただけで罪に問うことができるようになっているのだが、実際にそんなことをしていたら何百万人もの人が処罰されることになってしまうのでできない。統計法の罰則規定はほとんど「抜けない宝刀」になっている。

今回の武雄市の事件は今後どうなるのだろうか? 総務省の発表資料では

関係職員に対しては、関係法令の規定を踏まえ、厳正に対処するよう県及び市と協議してまいります。

と、刑事告発するかどうか含みを持たせた書き方になっている。

このような場合、仮に本人から辞職の申し出があったとしても、すぐに認めずに保留にして、場合によっては免職処分を行うことのほうが自然な流れだと思うのだが、どうなのだろう?

ただ、今回の事例はちょっとややこしい。冒頭で引用した文章を、一部強調のうえ再掲する。

今般、佐賀県武雄市が本調査に係る事務処理の再確認を行ったところ、が、市内の調査対象住戸約1,700住戸のうち、51住戸の調査を実施せず、自ら架空の調査票を作成し、提出していたことが判明しました。

微妙な言い回しでよくわからないのだが、この職員はとしてではなく、として架空の調査票を作成したのだとも読める。なんだかおかしな話だが、少なくとも住宅・土地統計調査規則第8条では、市町村職員が統計調査員になってはいけないとは書かれていない。さて、実際はどうだったのだろう? 続報を待ちたい。

追記

NHKのニュースで少し詳しく出ているのを見つけた。

この調査は、市町村が、それぞれの世帯に訪問する調査員を募って行われましたが、武雄市の調べに対し、この職員は、「調査には45人の調査員が必要だったが2人足りなかったため、その2人が担当する予定だった51戸分の調査票を自分で記入した」と話しているということです。

この職員は、すでに先月、「自己都合」を理由に退職しているということです。

なんだか切なくなってきた……。