北照、一体感で再出発!…昨年8月不祥事で無期限活動自粛

2017年4月16日8時0分  スポーツ報知
  • 札幌山の手戦、3回斉藤の適時二塁打で池田が生還し、ベンチで喜ぶ北照ナイン

 春を待ちわびていた高校球児たちが本格始動した。甲子園春夏合わせて8度の出場を誇る小樽の北照。昨年は不祥事による無期限の活動自粛期間もあったが、今年1月に部長を務めていた上林弘樹教諭(37)が監督就任。「一体感」をテーマに掲げて再出発した。苦境を乗り越え、まずは3年ぶり5度目の春季大会Vを狙う。

 桜より早く、笑顔が咲き誇った。北照ナインが、雪解けしたグランドで躍動した。15日、札幌市内で札幌山の手、札幌東陵と練習試合を行い、7―1、2―0と連勝を飾った。山の手戦は毎回安打の14安打7得点で圧勝。3回1死一塁で斉藤瑠樹(3年)が勝ち越しの左中間適時二塁打を放つと、ベンチも総立ちでガッツポーズだ。

 厳しい冬だった。昨年8月、部内暴力や校則違反などの不祥事発覚を受け、学内で無期限の活動自粛が決まり、秋の北海道大会小樽支部予選を出場辞退。2015年春に就任した竹内昭文監督も退任した。11月後半に処分が解除されて練習を再開したが、監督やコーチは不在。選手だけで自主練習が続いた。「試合ができないもどかしさはあった」と八和田恭希主将(3年)。それでも「甲子園へ行けるチャンスは夏だけ。そこに向けて切り替えた」。練習メニューを自分たちで考えるため、ミーティングや居残り練習組が急増。チーム内にさらなる競争意識を生んだ。

 1月に上林弘樹監督(37)が就任すると、「一体感」をテーマにチーム改革に着手。上級生は後輩に積極的に声をかけ、「伸び伸びやれるよう努めた」(八和田)。準備や片付けも学年は関係なし。自然と厳しかった上下関係も和らぎ、笑顔あふれるチームになった。

 着実に実戦感覚も戻ってきている。3月中旬の関東遠征ではセンバツ出場を控えた東海大市原望洋(千葉)に7―7、関東第一(東京)には敗れるも7―9と強豪相手に善戦。練習試合3勝3敗1分けで帰道し、自信につなげた。この日の2試合でも合計失点はわずか1。上林監督が目指す投手を中心に守り勝つ野球に少しずつ近づいている。

 今年も新たに15人の新入部員を迎え、66人の大所帯でスタートを切った。誰よりも野球をできる喜びをかみしめる北照ナインが、いるべき場所へ帰ってきた。(宮崎 亮太)

 ◆北照(小樽市)1901年創立の私立校。コースは普通・スポーツの2つ。スキー部はジャンプの長野五輪金メダリスト・船木和喜らを輩出。野球部は1908年創部で春5度、夏3度甲子園に出場。最高成績は10、13年センバツの8強。主なOBに元西武、日本ハムで活躍した米野智人氏、ヤクルトの西田明央、オリックスの吉田雄人ら。