岡山市教委また不祥事 教育長謝罪 臨時校長会で綱紀粛正呼び掛け

会見で頭を下げ、陳謝する山脇教育長(左から3人目)ら

岡山市教委が綱紀粛正の徹底を求めた臨時校長会

 3日の教職員2人に続き、11日に教員1人が逮捕されるという異常事態となった岡山市教委。山脇健教育長が記者会見で謝罪し、臨時校長会で綱紀粛正の徹底を呼び掛けた。相次ぐ不祥事に、保護者からは信頼回復を求める声が上がった。

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 「逮捕事案が3件も続き、私も大きな衝撃を受けている。痛恨の極みで市民に申し訳ない」。市役所で急きょ開いた会見で、山脇教育長が頭を下げた。

 市教委担当者は、岡山県迷惑行為防止条例違反の疑いで逮捕された中山中学校講師小野長容疑者(59)がこれまで同市のほか、千葉、京都など5市の小中学校で勤務していたことを説明。他市への聞き取りでは逮捕と同様の事案は確認されておらず、4月に着任した同中でも勤務態度に問題はなく、同様の事案の報告もないとした。

 山脇教育長は「逮捕を知ったばかりで、事実関係がまだ確認できていない」としながらも、「学力や問題行動など課題が山積する中で不祥事が相次ぎ、教育の根幹を揺るがしかねない。危機感を感じている」と述べた。

 小野容疑者が勤務する中山中(岡山市北区辛川市場)では小野敏幸教頭が記者会見。「中学校が長年培ってきた信頼を失った」と困惑気味に話し、夏休み中に同中の全生徒に家庭訪問を行い心情把握に努める方針を示した。

 市教委はさらに、市立の全小中高校128校を対象にした臨時校長会を市勤労者福祉センター(同春日町)で開催。山脇教育長は「教員が犯罪を起こし一番悲しい思いをするのは子どもたちだ。恥ずかしくない行為をしてほしい」と訴え、各校で夏休み中に綱紀粛正を徹底する研修会を開くよう求めた。終了後、中学校長(57)は「他人事ではない。教員一人一人に電話し、自覚を促したい」と述べた。

 一方、中山中の保護者の間には不安が広がった。3年男子生徒の母親(46)は「わが子が通う学校の講師がこんなことをするなんてショック。犯行後も普通に授業をしていたのが信じられない。学校に子どもを預けるのが不安になる」、2年女子生徒の母親(35)は「自分の子どもが被害に遭っていたらと思うと怖い」と話した。

 続発する不祥事に、市PTA協議会の片山亨也会長(48)は「頼りにしている先生が逮捕されると、子どもたちに悪影響が出かねない。綱紀粛正と信頼回復を急いでほしい」と注文した。

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