野球部員の喫煙がぼやに繋がった強豪校が地区大会準決勝への出場を辞退した。いつまで、このような軍隊まがいの「連帯責任」がまかり通るのだろうか。

ぼやは21日午前11時20分ごろ、佐賀市水ケ江の龍谷高校の部室棟で発生、野球部室を一部焼損した。室内からたばこの吸い殻が見つかった。佐賀署によると、部員数人が出火前に部室で喫煙したことを認めていた。

龍谷高校は昨夏の佐賀大会で優勝。春夏を通じて甲子園に計4度出場している。

学校側は会見を開いたが、発表は佐賀県高野連からなされたようだ。「辞退」という自発的な形態をとってはいるものの、高野連の意向を汲んだものであることは間違いないだろう。

しかし、不思議でならない。大昔から高校野球の世界では不祥事を起こした学校は大会への出場を辞退したり、対外試合を禁じられるという連帯責任処分がまかり通っているが、多くのファンやメディアがこれを異常なことと受け取っていない。

今回の騒ぎでも、引用した記事にもあるように喫煙したのは「数人」だ。同校野球部は全員で何人いるのか知らないが、どうして関与していない部員の出場機会まで奪われなければならないのか。この理不尽さを訴えるメディアはいないのか。

結局、行われているのは不都合な現実の隠ぺい行為だ。最近はあまり耳にしなくなったが、「高校野球は教育の一環」である。前時代的な連帯責任を負わせることが、教育の一環なのか。この一件により、その高校の評判は地に落ちたかもしれないが、それでも何の問題も起こしていない部員だけで準決勝を戦うべきである。いや、当該部員ですらプレー機会を奪われて良いのか?という点にも議論の余地はあると思う。未成年の喫煙には罰則はないが、犯した事実に対する報いは校則等に照らし合わせ受けるべきだとは思う。しかし、彼らの登校する権利がサスペンドされていないならば、部活動を行う権利も守られるべきだろう。そして、当該部員は球場で強烈なヤジでも浴びればよい。

何よりも連帯責任による「辞退」や「停止処分」が教育的効果を挙げていると言えるのか。高野連は過去の不祥事例を追跡・分析し、その結果を公表すべきである。効果が検証されていない処分をいつまで続けるのか。

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