三和銀行オンライン詐欺事件

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その後、女性行員は歯痛を理由に午前10時30分で早退して、吹田、豊中の両支店で架空入金した金の一部を引き出した後に伊丹空港から飛行機東京へ向かい、更に新橋、虎ノ門の両支店でも現金を引き出した。現金5000万円と小切手8000万円相当の合計1億3000万円を詐取した女性行員はその全額を都内で実業家の男性(既婚者。以下、恋人)に渡し、引き出し損なった1冊の預金通帳と恋人から渡された現金500万円を持ち、そのまま羽田空港から台北香港経由でフィリピン首都マニラへ逃亡した。しかし恋人は海外へは行かず、渡された金を使って日本で家族と豪遊していた。

3月25日という、給与振込日と決算期の重複で入出金チェックが一年で最も甘くなる日を犯行日に選び、1億円以上の金額をたった1日で横領したその手段は、当時の銀行およびコンピューターのチェックシステムの盲点を巧みに突いた事件として世間に大きく騒がれた。女性行員はマニラでの拘束中にマスコミのインタビューに堂々と応じ、その際に発した「好きな人のためにやりました」は当時の流行語になった。また、この事件は若い美人女性による犯行という点でも世間から注目を浴び、服役中は刑務所にファンレターが殺到したという。

被害に遭った茨木、吹田、豊中、新橋、虎ノ門の各支店はいずれも現存しており、吹田、虎ノ門の両支店は現在も当時と同一の建物・場所で営業している。一方、事件の舞台となった茨木支店は事件後も同地で営業していたが、2015年(平成27年)7月13日を以て茨木市駅東口側に建設された新ビルへ移転した。豊中、新橋の両支店は三菱東京UFJ銀行発足後、共同店舗化により旧・東京三菱銀行店舗内へ移転している。

  1. 現・三菱東京UFJ銀行新橋駅前支店
  2. 現・三菱東京UFJ銀行虎ノ門中央支店
  3. 新橋、虎ノ門の両支店が引出額の一部を現金で用意できず、不足分を小切手で支払ったため。
  4. 架空口座と小切手は三和銀行が不正発覚後即座に支払い停止にしたため、小切手は2号不渡りとなり被害を免れた。
  5. この女性は既に三和銀行を懲戒解雇されていたため、正確に言うとこの時点では「元女性行員」であるが、便宜上当項目では一貫して「女性行員」とする。
  6. 三和銀行から詐取した小切手を、現地の銀行で換金しようとしたため。