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児童ポルノ容疑で元校長逮捕 横浜市長陳謝、教育界に波紋

 フィリピンで女児とのみだらな行為を撮影したとして横浜市立中学校の元校長が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)容疑で県警に逮捕された事件は8日、県内教育界に大きな波紋を広げた。女性の社会進出に積極的に取り組む林文子市長は同日の定例記者会見で、「大変に遺憾なことで、驚愕(きょうがく)した」と憤りをあらわにし、「このような人物が長く教育に携わっていたことは本当に申し訳ない」と陳謝した。

 県警が8日に同容疑で逮捕したのは、高島雄平容疑者(64)。市教委によると、高島容疑者は昭和50年に市教委に採用されて市立富岡中学校に配属。63年には文部省(当時)の在外教育施設派遣試験に合格して同国の首都、マニラ市の日本人学校へ派遣された。

 帰国後は市内の各中学校で教諭や副校長などを務め、市立芹が谷中学の校長を最後に平成23年に定年退職したが、その後も1年間、別の中学で教諭として再任用された。

 県警によると、高島容疑者は帰国した平成3年以降も、休暇のたびに2週間ほど同国を訪れては買春を繰り返していたという。

 林市長は「こんなに長期間、何回も渡航していたのに(周囲が異様さを)分からなかったというのは、考えられないこと」と述べ、「女性の活躍を進める横浜市で、女性を差別するような行為は本当に許せない。人権意識の啓蒙(けいもう)や教育をやり直さないといけない」と憤った。

 市教委の魚屋義信教職員人事部長も同日、記者会見し、高島容疑者の勤務態度や人柄について、「退職してしばらくたっているので、詳細については把握していない」と説明。その上で、「改めてわれわれとしても調査をして、(在籍した学校の関係者からの)事情聴取を含めて事実関係を確認する」と強調した。

 また、魚屋部長は、高島容疑者に支払われた退職金約3千万円の返還を求める方針も明らかにした。