2014.5.24 12:29

負傷者がいない!不祥事続きの奈良・生駒市消防本部

 奈良県生駒市消防本部で昨年10月から今月にかけて、救助要請の指示を誤ったため救急車の到着が遅れたり、救助隊が搬送を間違えたりする不手際が相次いでいる。今月14日には、窃盗容疑で摘発された男性消防士長を懲戒処分したばかり。頻発する不祥事に、同本部では「単に個人の問題ではなく、組織の問題でもある。問題点を検証し、解決策を検討していく」としている。

 同本部によると、今月2日午後9時半ごろ「近鉄学研奈良登美ケ丘駅前で男性が倒れた」との119番があった。だが、通報を受けた司令職員は、出動場所を「学研北生駒駅」と誤って指示。同駅に到着した救急隊員が男性の姿が見えないことから本部に問い合わせ、間違いが判明したという。

 男性は顔や頭に軽いけがを負っており、駆けつけた救急隊に市内の病院へ搬送されたという。

 こうした不手際は、昨年から続発している。

 昨年10月。非番の消防署員が市内の自宅近くの畑で雑草を焼いていたところ、隣の雑草地に燃え広がり、消防車が出動する事態となった。だが、同本部は被害が小さいなどとして公表しなかった。

 11月には、救急隊員が受け入れ病院を確認する際に電話を掛け間違え、搬送先を間違える事態も。さらに今年2月、市内の川に男性が転落したという救助要請があったにもかかわらず、鹿ノ台分署(同市鹿ノ台)で放送設備のスイッチがオフになっていたため、出動司令が届かなかったケースもあった。

 職員の不祥事も発生している。今月14日には、1月に大阪市内のカードショップでトレーディングカードが入ったケースを盗んだとして窃盗容疑で摘発された男性消防士長(36)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 続発する不手際や不祥事に、坂上弘消防長は「市民の信用を失墜するような不祥事が続き申し訳ない。問題点を検証し、解決策を検討したい」と話している。