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NHK子会社アイテック、着服の社員2人を懲戒解雇 社長ら役員5人が引責辞任へ

謝罪するNHKアイテックの久保田啓一社長(右)と瀬尾光男専務=9日、東京都渋谷区のNHK放送センター(本間英士撮影)

 NHK子会社のNHKアイテック(東京都渋谷区)社員が約2億円を着服していた問題で、同社は9日、放送・通信ネットワーク事業部システム技術部の栗原貴幸(40)と千葉事業所の石川泰之(45)の両社員を懲戒解雇した。久保田啓一社長ら取締役5人は、今後に開催する臨時取締役会で引責辞任する意向を明らかにした。

 同社は社員2人の上司16人に対し、停職などの懲戒処分も決定。辞任する5人を除く3人が役員報酬の一部を自主返納する。NHKが同日、不正の調査報告書をまとめたことを受け、発表した。

 報告書によると、社員2人は平成21年10月~27年10月、栗原社員が役員を務める実体のない会社にアイテックから523件の不正発注を繰り返し、約1億9800万円を着服。同社とNHK本体は刑事告訴や告発を検討している。

 栗原社員は「自分で舵が取れなくなっていた」、石川社員は「借金をどう返すかで頭がいっぱいになり、キックバックを要求するようになった」などと説明したという。NHKは「痛恨の極み。子会社への指導、監督が不十分だった」との見解をまとめ、アイテックの統廃合も視野に改革を急ぐ考えを示した。

 一方、NHKの最高意思決定機関である経営委員会では同日、調査報告書について、「NHK本体の責任について、記載が不十分」との意見が相次いだという。NHKは外部有識者による調査を開始し、本体の責任について次回の経営委で報告する方針。

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