2012-06-24 12:35:46


 平成23年11月7日 反抗に対する取調べのため1舎2階26室から4舎2階11室に移ることとなった この4舎2階には50いくつかの部屋があるがすべて単独室 いわゆる独居だった そのうちのいく部屋かは出所2,3日前の受刑者のための部屋(あがり房と呼ばれている)として使われているが他はすべて取調中の者とそして懲罰中の者が収容されていた 受刑者たちはここを懲罰房と呼んでいる

 11月8日 副看守長による取調べがあり 翌9日には「懲罰審査会開催に関する通知書」と題する書面が私に手渡された 通知書には審査会の開催日時と口頭による弁解の機会が与えられると明記されそして容疑事実が記載されていた 開催の日時は11月10日の午後1時20分ごろとなっている 審査会までに1週間か10日ほどあるだろうと思っていた私はその早さに少し驚いた おそらくは私の満期(平成24年1月22日)出所が近いための措置だろうと思われる 10日に開かれた審査会はあっという間に終った そして翌11日に懲罰として閉居罰25日とその間の文書図画の閲読禁止が言い渡され 私は11室から向かい側の49室に転房となった 歯ブラシや石鹸タオル等を除いてすべて取り上げられた 

 閉居罰というのは刑事施設処遇法を読む限りでは部屋の中で謹慎するという意味にしか見えないが 実際にはそれ以上のことが科される 2枚目の畳の縁にあわせて扉の方を向いて正座もしくは安座し両手は指をそろえて腿の上に平行に置き視線はやや下げた状態で扉を見る そういう姿勢を朝の点検時(6時50分)より仮就寝(18時)がかかるまで続けなければならない そのあいだ職員たちは廊下を歩き回り姿勢が乱れている受罰者を見つけては「指先を揃えろ!」「手の位置が違う!」等々注意してゆく 土日や祝日でも変わらない 職員たちは言う「懲罰に休日はない」 

 懲罰が言い渡されてすぐさま 作成中の人権擁護委員会への手紙を書き上げるため罰中認書願いを出すが「緊急性がない」という理由で刑務所は拒否 それで私は審査申請の認書願いを出した 審査申請は刑務所を管轄する矯正管区長宛に出すもので刑務所はこれを拒否することが出来ないと分かっていた 審査申請書は2通出した 11月16日付で懲罰審査会において弁解の機会が与えられなかった問題を 11月17日付で人権救済を求める人権擁護委員会への手紙が拒否された問題をそれぞれに審査申請した 
 さらに不当行為をした刑務所職員を告訴するために罰中認書願いを出すとこれも刑務所が許可したので仮就寝以後の時間を使って告訴状を書いて11月28日付(24日の日付もある)で横浜地検に送付した 告訴状を作成中の25日に東京矯正管区長の裁決書が届いた 11月16日付の審査申請に対するものだった



 12月6日に懲罰を終了した私は4舎2階49室から3舎1階20室に転房することとなった 3舎1階は昼夜独居だった 正担当職員が最初の顔合わせでこんなことを言った
「ここは精神疾患のある者もいて難しいところなんだ うるさい奴がいるかも知れないが相手にしないように お前は満期が近いんだし大丈夫だろうと思うが、、、、」 

 私は昼夜独居には慣れている 府中刑務所にいた3年間はそのほとんどをそこで過ごしていたからだ 昼夜独居では受刑者同士の人間関係が断ち切られる アイソレイション 孤独 独りを苦にしないならここは楽 ここでは他者を気遣う必要がない おかしな奴もいるかも知れないが雑居のように嫌でも付き合わねばならない状況にはない それでも絡んでくるのがいたら職員に言えばいい 外界との接点は職員のみ 3舎1階20室では平穏に時が流れていった

 出所後にテレビで刑務所の昼夜独居のことが取り上げられていた 「刑務所の中の刑務所」と呼ばれていると放送されていた ふうん、、、、、、、

 北正文の証言
「本いっぱいあれば(昼夜独居)処遇も何てことねえよ 」
 矢田さんの証言
「工場でるより昼夜独居でいい」
「え~! テレビ見れないですよ!」と片野君の反論
「うん いい」と矢田さん

 3舎1階では保護房と昼夜独居の往復を繰り返している受刑者が複数いるようだった ドアをたたくなどして騒ぎ出し保護房へ連行される そうなることは分かっているはず なのに繰り返す おそらくは孤独に耐えられないことが原因なのだろうと思われるが詳しいことは私には分からない、、、、、、、、 保護房常連の受刑者が保護房へ連行される際にこんなことを言っていた
「昭和49年3月4日生まれ カタギリダイスケ 生きるとは幻想である」

今 刑務所にいるのは幻想ではないぞ お前はこれからどう生きるのだ? 、、、、、、、と私が刑務官なら問い返したいところだけれど 刑務官ではなく受刑者の私はこの「刑務所の中の刑務所」では他人のことをかまってやることはできない 私は自分のことをする まず人権擁護委員会宛の手紙を出した そして横浜刑務所長に対する苦情の申出を行った その内容を以下に公開する

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー        刑事施設の長宛の苦情申出書
 横浜刑務所長殿
提出日 平成23年12月15日
 
 刑事収容施設及び被収容者の処遇に関する法律第168号1項の規定により、刑事施設の長に対し、苦情の申出を行います

称呼番号 氏名    185番 山崎一夫
生年月日 年齢    昭和29年 1月17日生 57歳
収容刑事施設     横浜刑務所
措置又は処遇が行われた場所 横浜刑務所懲罰審査会室
措置又は処遇が行われた日又は期間 平成23年11月10日

苦情の申出の趣旨
 11月10日に開かれた懲罰審査会において職員が読み上げた容疑事実に対して私が弁解しようとすると「何を言ってるんだ!」「帰れ!」などと言われ、弁解の機会が与えられないまま私は審査会室を追い出されました このことで空閑龍也所長に苦情を申し上げます

苦情の申出の理由
 私は審査会前日に「口頭による弁解の機会を与える」と記された通知書をもらっていたので どのように弁解弁明するのが効果的だろうかと考えて審査会に臨みました 以下に私が記憶している審査会の様子を記してゆきます
 警備隊員にうながされ私は懲罰審査会室に入りました コの字形に並べられたテーブルを前にして10名ほどの職員が座っていました 立っているのは私と警備隊員の2人だけです 警備隊員が号令をかけました
「気をつけ! 礼! なおれ! 称呼番号 氏名!」
「185番 山崎一夫です」
と私は言いました すると私から見て左の一番手前に座っていた職員が通知書に記載されていた容疑事実を読み上げ
「相違ないか?」
と私に聞きました 私は答えました
「間違ってはいませんが ずい分と事実がはしょられています わき見の注意からいきなり壊れたテープレコーダーですかの発言にはならないですよ」
「そんなことは聞いとらん! 反抗が事実かどうかを聞いとるんだ!」
とコの字の正面に座っていた職員がそう言いました 私は答えました
「反抗が事実かと問われれば事実ですが どうしてそうなったかという理由があるでしょう そこへいくまでの過程が抜けていて」
ところが私の発言中にコの字のいろんな席から一斉にブーイングが起こり私の声が消されてしまいました(一斉のブーイングだったので個別に何を言っていたのかは聞き取れませんでした) それで私もブーイングに負けないよう大きな声でこう言いました
「私には弁明の機会があるはずでしょう!」
「何を言ってるんだ!」「帰れ!」
一斉のブーイングから今度はその二語だけ聞き取れました 私は警備隊員にうながされ審査会室を出ていかざるを得ませんでした 結局 私が予定していた弁解は一言も行うことが出来ませんでした しようにも「帰れ!」と言われてはどうしようもありません
 この件について空閑龍也所長に誠実な処理を求めるものです

 以下は誠実な処理の参考になればと補足しておくものです
本件について私は11月16日付で東京矯正管区長宛の審査申請をしていたのですが 同月21日付で室井誠一の名により申請を却下する裁決書が出されました(注 私が受け取ったのは25日です)
 棄却理由の勘所は次のものでした
『(2)同月10日、処分庁は、懲罰審査会を開催し、申請人の弁解を聴取した上で本件行為については(中略)違反する行為であると認定した。なお申請人は、同審査会の席上、朗読された容疑事実(本件行為)について、「自分が言った言葉については間違いない」旨の弁解をしたことが認められる』
 さて
『自分が言った言葉については間違いない」旨の発言は確かにしていますが日本語ではそれを弁解とは呼びません 説明の必要もないかとは思うのですが弁解とはその行為や言動に対する言い訳のことでありどうしてそうなったかという弁明のことを意味します 私は自分のした『壊れたテープレコーダーですか』等の言動の弁解をしようとしたら「そんなことは聞いとらん!」「帰れ!」と追い出されたのです 室井誠一なる人物は日本語がうまく理解できない方らしくまことにふざけた裁決書になりましたが それでもその理不尽さも含めて私にはひとつ好都合なことがございました この裁決書があることで私の主張が事実無根のものではないことを世間一般の人にアピールできるからです 私は出所後この事件のことをインターネット等で世の中に訴えていくのですが何しろ塀の中の事件ですから第三者の証人がいない しかしこの裁決書があることで私が嘘を言っているのでないことは納得してもらえるでしょう その点で室井誠一様には感謝したいところです
 それからインターネットでこの事件を語る際には通知書や裁決書に加えてこの苦情の申出の内容も公開いたします 又この申出に対する空閑龍也様の対応も(対応しないという対応も含めて)公開するつもりでいることをお伝えしておきます
 私の出所までまだ一ヶ月以上の日数がございますので調査や確認の時間も十分かと思われます 横浜刑務所の長としての空閑龍也様の誠実で責任ある回答を切望しております

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 上記の申出に対する回答は1月10日にノッポの職員が持ってきた
「12月15日に提出した所長への苦情の申出の回答を伝える」
「はい」
「この苦情の申出は不採択とする」
「? どういうことですか?」
「俺にも分からん、、、不採択 採択しない、、、」
「、、、、、、、、、、、、、」

 不採択が採択しないということは小学生でも分かる 分からないのはどうして不採択になるのかということ 読者の皆様 分かりますか?

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コメント

1 ■無題

裁決書とかをもうひとつのブログにアップしてるんですが 以前に公開していた私が持ってる私に対してなされた公権力行使を証明する公文書の一部が閲覧できなくなっています 私が塀の中にいる間のことです これはどういうことなんだろう 今回の文書はどうなるんだろう そこもちょっと注目したいところです

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