三井物産マニラ支店長誘拐事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三井物産マニラ支店長誘拐事件(みついぶっさんマニラしてんちょうゆうかいじけん)は、1986年フィリピンで起こった日本人誘拐事件。

その後の1987年1月16日に、三井物産本社や通信社各社に右手中指(結局は若王子本人のものではなかった)、脅迫状や写真、テープが届いた。写真は、誘拐された支店長が虐待を受けているように見え、テープには弱々しい声が吹き込まれていた。この写真はその後すぐにマスコミによって報道され、若王子の解放を求める世論が沸騰することになる。

その後、数回脅迫状が届き、フィリピン政府やカトリック教会などが交渉に動いたと報道された後の、同年3月31日の夜にケソン市内の教会脇で解放された。解放された被害者に怪我はなく、写真やテープは犯人の偽装であることが解った。このことから、この事件は政治的な背景はなく、身代金目的の誘拐事件と見られている(NPA中央の声明によると、末端のメンバーが勝手に行ったことで、人質と引き換えに1000万ドルの身代金が支払われたとのこと)。

なおこの際、アメリカの誘拐事件専門のコンサルティング会社を通じて交渉が行われたことと、人質と引き換えに身代金が払われたことを三井物産が発表したために、同様の事件を誘発することになるとして大きな非難を受けた。

日本赤軍の関与

その後1991年逮捕された犯人達は、「日本赤軍の協力があった」旨の供述をしている。主にフィリピン国外で行われたとみられる身代金の受け取りに協力したと考えられているが詳細は不明である。