東芝問題に関する新聞報道の表現の違いをまとめてくれた図表がありました。

出処はこちらです。



全国紙5紙の広報部門に聞いたようです。


この記事にもありますが、監査基準委員会報告書などに「不適切な会計処理」「不正」の定義が書かれています。
 、
■不適切な会計処理・・・意図的であるか否かにかかわらず、財務諸表作成時に入手可能な情報を使用しなかったことによる、又はこれを誤用したことによる誤り(監査・保証実務委員会研究報告第25号「不適切な会計処理が発覚した場合の監査人の留意事項」より)

■不正・・・不当又は違法な利益を得るために他者を欺く行為を伴う、経営者、取締役等、監査役等、従業員又は第三者による意図的な行為をいう(監査基準委員会報告書240「財務諸表における不正」より)


「不正会計」「粉飾決算」については監査基準委員会報告書などで定義はされていないようです。

「粉飾ハンター」との異名を持つ宇澤亜弓先生のによると、「不正会計」とは、「基本的には『不正』(*1)に起因する財務諸表の意図的な虚偽記載を意味する」(P58)としており、「粉飾決算」とは、不正会計と「基本的には同義」(P57)としています。

(*1) ここでいう『不正』とは、上で述べた監査基準委員会報告書で定義する『不正』のこと。


よって、「不適切会計」とは意図的なものも含み、「不正会計」「粉飾決算」とは意図的なもの。

東芝の場合は、経営陣による意図的な利益水増しがあったわけですので、「不正会計」もしくは「粉飾決算」と報じるべきだと私は思います。



【追記】
この記事もよくまとまってます。