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【東大阪市立病院汚職】
贈賄側へ繰り返し“闇発注” 病院予算の余剰分流用か 逮捕の市幹部

逮捕前の産経新聞の取材に応じる築山秀次容疑者=5月30日午後、東大阪市役所

 大阪府東大阪市立総合病院(現・市立東大阪医療センター)の庭園整備工事をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された前病院事務局長で現市健康部参事、築山秀次容疑者(59)が、贈賄側会社に発注した事業の支払いに、病院が別名目で予算化した資金の余剰分を流用していた疑いのあることが1日、分かった。築山容疑者が常態的に“闇発注”を繰り返していた可能性もあり、大阪府警が経緯などを調べている。

 捜査関係者によると、贈賄側の造園会社「ホソカワストーンズ」は、築山容疑者の病院勤務が始まった平成15年以降、十数年間にわたり庭園の整備や植木の剪定(せんてい)などを請け負っていた。

 ところが病院側の調査によると、少なくとも20年以降、これらの事業を病院が同社に発注し、公金を支出した記録は残っていないという。最終的に頓挫した今回の庭園整備工事でも、病院側が同社に二百数十万円を支払い、昨年10月までに完了する予定だったが、病院側と同社が契約した書類などは確認できなかった。

 築山容疑者は22年に病院の事務局次長、25年には事務局長に昇任していた。築山容疑者が自身の立場を悪用し、病院が別名目で予算計上しながら余った資金を同社への支払いに繰り返し流用していた疑いもあり、府警は不正の実態を調べる。