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プロ野球に相次ぐ不祥事、膿出し切れ

 ファンの落胆は計り知れないことだろう。巨人で発覚した「円陣声出し」「ノック罰金」による現金授受の問題は、ライバル球団の阪神やパ・リーグの西武にも波及した。賭博に該当しないとはいうものの、健全でないことは確かだ。阪神の四藤慶一郎球団社長は「倫理の問題が問われている」と厳しい表情をみせた。

 選手の士気を高めるためという考えが球界の体質的としてあるのだろうが、それで割り切ってはいけない。プロ野球選手は夢を与える職業といえる。反社会的勢力とは最も遠いところにいなければいけない。それだけに誤解を生むような行為があってはならない。

 最近の球界は不祥事が相次いでいる。野球賭博のほか、覚せい剤取締法違反の罪で起訴された清原和博被告。イメージはあまりにも悪く、これを重く見た球界内部からは「開幕してから数試合を無観客試合にすべきだ」との厳しい意見はある。ファンを裏切ることの重大さを、痛みをもって知るべしという考えだ。

 阪神などは巨人の問題を受けて事実関係を調査し、すぐさま公表しただけに、伝統球団として膿(うみ)を出し切る作業のリーダーシップをとってほしい。25日には開幕戦を迎える。「李下に冠を正さず」の精神で、再発防止策に取り組んでいくしかない。(坂井朝彦)