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【主張】
NHK不祥事 公共性への意識が足りぬ

 NHKや子会社で不祥事が相次いでいる。自らの公共性をどれだけ認識しているのだろうか。

 今年に入り危険ドラッグを所持していたとして同局アナウンサーが逮捕された。子会社の「NHKアイテック」では昨年から、職員がカラ出張や架空発注によって多額の現金を着服していたことが発覚した。

 NHKは平成16年に制作費着服などの不祥事が相次ぎ、これを契機に経営改革にあたっていたはずだ。そこで問われたのも、職員のコンプライアンス(法令順守)意識や、現場任せで不正をチェックできない管理体制だった。この教訓が生かされていない。

 経営委員会の浜田健一郎委員長は記者会見で「受信料で支えられている自覚が欠如している」と語り、グループ全体の問題として綱紀粛正に言及した。

 視聴者からの受信料という安定収入に甘え、モラルやコスト意識の欠如を招く体質は、不祥事の背景として何度も指摘されてきたことである。

 子会社が起こした問題でも、当然、NHKの責任は免れない。グループ間のなれあいはなかったのか、問題を厳しく検証し、改革にあたってほしい。

 NHKは、放送事業者、とりわけ公共放送として何より公正な番組作りが求められている。