女子大生に性的関係を要求――アイシンAW幹部が退職

小誌11月6日号でジャーナリストの成田俊一氏が執筆した記事「トヨタ系列企業幹部による就活女子大生セクハラ事件」に関して、採用と引きかえに女子大生に肉体関係を要求していたアイシン・エィ・ダブリュ株式会社(川本睦社長、以下アイシンAW)の参与兼製造本部副本部長の豊田理彰氏が、11月16日付で同社から処分をうけ、同日付で退職していたことがわかった。

成田氏がアイシンAWに電話取材をした10月20日、同社は成田氏に「(豊田氏)個人のことであり、会社とは一切関係ありません」と答えていた。しかし他メディアでも報じられ大きな話題になって以降の11月30日に小誌が聞くと、「(成田氏から電話をうけた時点では)内容を把握していなかった。その後、調査をしたところ、豊田理彰の言動は就業規則等に明らかに違反しており、社内ルールにもとづいて11月16日付で処分を下した」のだそうだ。自主退職か懲戒解雇かについて聞くと「処分の内容は言えない」のだという。

豊田氏は、アイシンAWの入社試験を受けている女子大生A子さんに肉体関係を要求し、A子さんがそれを断ると、LINE上でこんなメッセージを送っていた。

〈僕と関係がもてない以上、僕もあなたを自分の親類として会社に入れることはできませんので、最終は諦めてください〉

アイシンAWによると、豊田氏に人事権は一切なかった。

関係者によれば、豊田氏はトヨタ一族の直系だという。トヨタグループ創業者の豊田佐吉(1867~1930年)は大叔父にあたり、理彰氏は佐吉の弟・佐助の孫に当たるそうだ。

アイシンAWは「女子大生にご不快な思いをさせてしまったことや世間を騒がせてしまったことを重く受け止める」としながらも、女子大生本人に謝罪する予定はないという。

(本誌取材班、12月4日号)