不祥事に対する周囲の謝罪。

 若手芸能人が起こした暴行事件について母親である女優が謝罪会見を開いたことに対し、成人男性が起こした事件について親が出て来て謝罪することを批判する声が出ています。ある種、パターン化された批判のようにも思います。
 そもそも、この成人すればそれはもう独立した個人であり、その行為は本人の責任において行われたものだから親が謝罪する必要はないという成人すれば独立した存在として血族という関係から切り放たれるという考えはどの時代以降のどの地域でのものなのかを考えてみると、とても限定された時代と地域のものではないかと思います。もっとも、ここで歴史哲学的な話をするつもりはありません。

 公務員が不祥事を起こした時に、上司や場合によっては首長が謝罪会見を行うことがあります。監督不行届だったとして上司が処分されることもあります。
 その不祥事が公金横領や情報漏洩といった職務に関連したものだったら仕方ありませんが、その不祥事が勤務中ではないプライベートな時間の職務関連性の無いもの(窃盗やわいせつ行為など)だった時にも、職場の上司が出てきて頭を下げ、連座する形で処分まで受けるというのは以前から疑問に感じていました。

 息子が起こした性的暴行事件について成人男性の行為だから母親が人前で謝罪する必要がないというのなら、職員が自由時間に行った職務に関係のない行為について上司が謝罪することの方が遥かに必要性のないことだと思いますが、そういう時には謝罪など必要ないという声はあまり起きないようです。逆に謝らないと監督責任を問われそうですね。大人が仕事時間外に何してるかなんて知らないっつーの!っていうのが私の本音ですけどね。

 ちなみに、冒頭の芸能人の母親の女優が謝罪したことについては、身内として当然の行為だと思います。謝るべきだとまでは言いませんが、謝るがおかしいとは思いませんね。
 


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