警視庁上野署の巡査長が空き巣に入る

 もはや、世の末か…。警視庁の現職警察官が、空き巣に入るという耳を疑うような事件が起きたのだ。

 千葉県警松戸署は11月4日、松戸市内のアパートの一室に空き巣に入り、現金などを盗んだとして、窃盗の疑いで、警視庁上野署生活安全課の男性巡査長(35=松戸市松飛台)を逮捕した。巡査長は容疑を認めている。

 逮捕容疑は、10月29日午前9時10分頃から午後1時20分頃の間、同市内のアパート1階の男性会社員(34)の部屋の窓を割って侵入し、現金3万円とデジタルカメラなど21点(時価計9万8300円相当)を盗んだとしている。

 11月3日夜、同市内の別のアパートの住民から、「不審な男がベランダから逃げた」と通報があった。駆け付けた警察官が、近くの公園にいた巡査長に職務質問したところ、巡査は「自分は警察官だ」などと答え、関与を否定。

 不審に思った警察官が巡査長の自宅にあった乗用車を調べたところ、被害届の出ていたカメラなどが見つかった。

 同市内では、空き巣の被害が相次いでおり、千葉県警では巡査長との関連を調べている。

 同庁によると、巡査長は06年11月の採用で、12年9月から上野署生活安全課に配属され、少年担当をしていた。事件当日の10月29日は非番だった。

 同庁の森元良幸警務部参事官は「職員が逮捕されたことはまことに遺憾。千葉県警の捜査に全面的に協力し、厳正に対処したい」とコメントした。

 昨今、警察官の不祥事がとどまるところを知らないが、空き巣に入ったのでは信用失墜にもほどがある。
(蔵元英二)