報道発表資料 地方独立行政法人大阪市民病院機構職員の懲戒処分について

2015年5月29日

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問合せ先:地方独立行政法人大阪市民病院機構 法人運営本部人事課(06-6929-3683)

平成27年5月29日11時発表

 大阪市民病院機構では、本日、総合医療センターにおける不祥事案について、次のとおり懲戒処分を行いました。

 このような事案が発生したことにより、市民・患者の皆様の信頼を大きく損ねることになりましたことを誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。

 今回の不祥事案につきましては、元総合医療センター中央臨床工学部主査による人工心肺装置買入契約にかかる収賄事件を受け、今後、こうした事件が発生しないように真相の究明と原因の特定を行うため、関係職員に対し、聞き取り調査等を行っているなかで、当法人の職員が長年に渡り利害関係のある業者から飲食接待を受けている事実が判明したものです。

 今後、このようなことが二度と起こらないよう、職員の服務規律の確保をより一層徹底するとともに、職員のコンプライアンス意識の一層の向上に継続して取り組み、市民・患者の皆様の信頼回復に努めてまいります。

1 処分内容

(1)   被処分者

①     所属:市立十三市民病院

         職種:臨床工学技士

      年齢:45歳

      処分内容:停職1年

 

②   所属:市立総合医療センター

         職種:臨床工学技士

      年齢:37歳

      処分内容:停職3月

 

③   所属:市立総合医療センター

         職種:臨床工学技士

      年齢:49歳

      処分内容:停職2月

 

④   所属:市立総合医療センター

         職種:臨床工学技士

      年齢:33歳

      処分内容:減給

 

⑤   所属:市立総合医療センター

         職種:臨床工学技士

      年齢:27歳

      処分内容:減給

 

⑥   所属:市立総合医療センター

         職種:臨床工学技士

      年齢:26歳

      処分内容:減給

 

⑦   所属:市立総合医療センター

   職種:臨床工学技士

    年齢:25歳

    処分内容:減給

 

(2)   根拠規程

    大阪市民病院機構就業規則及び大阪市民病院機構職員懲戒規程による

 

 (3) 処分日

   平成27年5月29日

 

(4) 管理監督責任

    現総合医療センター副院長(元中央臨床工学部長) 文書訓告

 

2 事案の概要

  元総合医療センター中央臨床工学部主査(平成26年8月29日懲戒免職処分)(以下「元上司」という。)による人工心肺装置買入契約にかかる収賄事件を受け、今後、こうした事件が起こらないように真相の究明と原因の特定を行うため、本件人工心肺装置の買入契約に関し、仕様書など契約に関する資料作成等に関わった中央臨床工学部の職員及び契約事務を取りまとめる担当となる事務部門の職員から個別に事情聴取を行いました。

    調査の結果、元上司が中央臨床工学部の部下職員に対し、人工心肺装置の入札に必要な仕様書等の作成を指示し、特定の業者に有利な内容の仕様書を契約担当に提出させていたこと。また、元上司は賄賂物を隠ぺいするために部下職員に賄賂物であるデスクトップパソコンを移動させたり、デジタルカメラ等の箱を自宅に持ち帰らせていたことが分かりました。

    一方、今回の調査により、元上司が中心となり中央臨床工学部の職員を誘い、利害関係のある業者から飲食接待を受けていたこと及び業者に自宅の引越作業を手伝わせた中央臨床工学部の職員がいたことが新たに判明しました。

    以上により、人工心肺装置買入に関し不適正な処理を行った者、正当な理由なく利害関係のある業者から飲食接待もしくは便宜供与を受けていた者に対して本日付けで懲戒処分を行うとともに、部下職員が業者からの飲食接待を受けた管理監督責任として現総合医療センター副院長(元中央臨床工学部長)に対して同日付けで文書訓告を行いました。(資料1のとおり)

 

3 処分量定の考え方

    上記調査の結果を踏まえ、大阪市民病院機構職員懲戒規程に則り、その他の事情も勘案したうえで、被処分者ごとに量定を決定しました。(資料2のとおり)

  なお、本件における処分量定については、平成27年5月22日開催の地方独立行政法人大阪市民病院機構職員賞罰等審査委員会において審議し、本件処分と同内容の答申を得ています。

    職員①に関しては、元上司の賄賂物の隠ぺいに協力しデジタルカメラ等の箱を自宅に持ち帰っていた。また、長年に渡り飲食接待を受け、元上司が中心となっていたとはいえ慣例を作ったこと並びに自宅の引越作業を利害関係のある業者に手伝わせていたことから停職処分(1年)としました。

    職員②に関しては、元上司の指示とはいえ、人工心肺装置の買入契約にかかる仕様書の疑義に気付きながら防止策を講じなかったこと並びに長年に渡り飲食接待を受け、元上司が中心となっていたとはいえ慣例を作ったことから停職処分(3月)としました。

    業者からの飲食接待については、元上司が中心となって慣例を作り上げたが、初期の段階においては、職員③も中心となり業者から飲食接待を受けていたため、職員③に関しては、業者からの長年に渡る飲食接待のきっかけを作ったことから停職処分(2月)としました。

    職員④、⑤、⑥、⑦に関しては、元上司からの誘いを断ることができない状況であったとはいえ、業者から飲食接待を受けていたことから減給処分(平均賃金1日分の2分の1)としました。

    なお、部下職員が長年に渡る業者からの飲食接待を受けた管理監督責任として現総合医療センター副院長(平成17年度~平成20年度:元中央臨床工学部長)を文書訓告としました。

 

4 再発防止対策について

    再発防止対策につきましては、昨年の収賄事件の発覚後、医療機器業者の出入りを厳重にチェックするため警備室で許可を受けさせ総務課で業者の訪問目的や時間を確認できるよう改めるとともに、高額な医療機器の購入に際して、病院医療用機器選定委員会資料や仕様書の作成を総合医療コンサルタントを活用して行うことにより、仕様書の恣意的作成を防止し、職員の不正の可能性を排除いたしました。

  また、職員の管理体制を強化するため、平成27年度からコメディカル職員(医療技術職)を一元的に管理できるよう医療技術部を設置し、効率的な労務管理と職場環境の改善に取り組んでいるところです。

    なお、今回の発覚した事案を受け、改めて服務規律の確保について全職員に周知を徹底し、再発防止に取り組んでまいります。

 

資料1

◆聞き取り調査結果

聞き取り調査結果
職員職種階級内容
臨床工学技士係員 人工心肺装置買入契約にかかる収賄事件に関し、平成25年当時、元中央臨床工学部主査(元上司)が賄賂物を隠ぺいする際に、元上司の指示で賄賂物であるデスクトップパソコンを移動させたり、同じくデジタルカメラ等の箱を自宅に持ち帰るなど、元上司の賄賂物の隠ぺいに協力をした。
   また、平成19年に自宅の引っ越し作業を業者に手伝わせた。
 平成6年から少なくとも8回、業者から飲食接待を受けていた。
 
臨床工学技士係員 人工心肺装置買入契約にかかる収賄事件に関し、平成24年当時、元上司から仕様書を作成するよう指示を受け作成したが、仕様書の中に特定の業者が有利になる可能性がある項目に気付き元上司に報告したものの、元上司の指示により仕様書を正すことなく事務処理を進めた。また、平成12年から少なくとも8回、業者から飲食接待を受けていた。
 
臨床工学技士係員平成6年から少なくとも3回、業者から飲食接待を受けていた。
臨床工学技士係員元上司からの誘いを断ることができない状況であったとはいえ、平成21年から少なくとも2回、業者から飲食接待を受けていた。
臨床工学技士係員元上司からの誘いを断ることができない状況であったとはいえ、平成21年から少なくとも6回、業者から飲食接待を受けていた。
臨床工学技士係員元上司からの誘いを断ることができない状況であったとはいえ、平成24年から3回、業者から飲食接待を受けていた。
臨床工学技士係員元上司からの誘いを断ることができない状況であったとはいえ、平成24年から3回、業者から飲食接待を受けていた。
◆管理監督責任
管理監督責任
 医師部長級部下職員の飲食接待における管理監督責任(平成17年度から20年度まで元中央臨床工学部長)

資料2

◆処分の方針

・以下の方針により処分量定を判断する。

◆基本量定

・正当な理由なく、利害関係のある業者から飲食接待もしくは便宜供与を受けた職員については「停職1月」を基本とする。

◆処分量定の考え方

処分量定の考え方
職員処分量定の考え方処分量定
○基本量定
・利害関係のある業者から飲食接待を受けた。

【加重要素】
・長年に渡り利害関係のある業者から飲食接待を受け、元上司が中心となっていたとはいえ慣例を作り、職場に悪影響を及ぼした。
・自宅の引越作業に関し、利害関係のある業者から便宜の供与を受けた。
・元上司の命により、デスクトップパソコンなどを受動的に不適正な処理をした。
停職1年
○基本量定
・利害関係のある業者から飲食接待を受けた。

【加重要素】
・長年に渡り利害関係のある業者から飲食接待を受け、元上司が中心となっていたとはいえ慣例を作り、職場に悪影響を及ぼした。
・人工心肺装置の買入契約に関し、元上司の命により受動的に不適正な処理を行った。

停職3月
○基本量定
・利害関係のある業者から飲食接待を受けた。

【加重要素】
・長年に渡る利害関係のある業者からの飲食接待となるきっかけを作り、職場に悪影響を及ぼした。
停職2月
④、
⑤、
⑥、
○基本量定
・利害関係のある業者から飲食接待を受けた。

【軽減要素】
・強制的な元上司の誘いを断ることができない状況であったため、やむを得ず利害関係のある業者の飲食接待に参加した。
減給