2012年07月25日

毎朝観ている『朝生ワイド す・またん』

この番組は、元読売テレビアナウンサーで現在独立、
様々な分野に精通している辛口コメンテーター・辛坊次郎氏と、
読売テレビアナウンサー森たけし氏がメインキャストで構成してる報道番組。
早朝からハイテンションで、出演者全員が元気ハツラツ、楽しさいっぱい☆
観ている側も、とってもコ気味良いのです。

扱う中味も、ワイドショーネタからスポーツニュース、お天気情報から始って、
そして時事ネタに、政治問題、そして事件事故まで幅広く情報を提示してくれて、
辛坊氏が、日々取り上げる記事について、あるときはほのぼの話題にし、
またあるときはビッシビシ切込み、と、そりゃもう見事で、毎日飽きさせません。

でも、今日観たのは、酷かった。

『八王子スーパー強盗殺人事件』の報道のときのこと。

※1995年7月、東京都八王子市のスーパー「ナンペイ大和田店」の2階事務所で、
 同店パート勤務の女性3人が射殺されてた事件。(高校生も含む)
 売上金目的の強盗殺人と見られるが、犯人はいまだわかっていない。
その犯行に関与したかもしれない人物が浮上した、というニュースです。

辛坊氏が今日のトピックとして、この事件を取り上げたとき。
アナウンサーの森氏はこの事件のことを、
こともあろうか『知らないなぁー』と言ったのです。
そしてそれについて、辛口コメンテーターであるはずの
辛坊氏も「え?知らないの?へぇ~。えーとね、この事件はですねー」と、
こんな重大事件のことを”知らない”と言った森氏のことを、
”知らないんだ~”と、何ら気にもすることなく、
むしろ気楽に微笑みながら記事紹介に入っていた。

えーっ!マジで?!
これって、どうなの。
これってどうななのよ?!
と、そのとき私は、非情に不愉快になってしまった。

テレビ画面の向こうの世界なんて、虚像が横行してる世界だし、
だからナーニと、フツウの番組なら特段気にもしないけど、
でも『す・またん』のような、こういう愉快で楽しい構成とはゆえ
いち”報道番組”でもあるワケで。
そんな中で、キャスターがのんきに「知らないなぁー」と平気で答え、
あらそ、と済んでる。
そんな安気さがまかり通ることが、ものすごく違和感を覚えるし、
こんなひとが報道するのか!と気持ち悪いし、
必死に捜索してる警察や、何より亡くなられた被害者の方々の
ご存命なご家族の心中を思うと、もー!憤懣やるかたない!
腹立たしくなった。

どこか違う報道番組の中で、出演していたジャーナリストの
大谷 昭宏氏が、このニュースを取り上げて、
「この”スーパーナンペイ事件”と”柴又・上智大生殺人事件”と
”世田谷一家殺害事件”は、警察の総力をあげて
なんとしても犯人を捕まえたいという、悪質な事件です。
だからぜひとも慎重に捜査をこのまま続けて貰って、
ぜひとも捕まえて貰いたい」と言われていた。
ジャーナリストでなくとも、警察関係者でなくとも、
私みたいなイチ市民でも、これらの事件は、ものすごく覚えている。
これらの事件は、もう本当に言語を絶する、あまりに悲惨で悲壮で。
そんな形で個人の素晴らしい人生を奪われてしまっていいのか!と、
新聞やテレビで観る度に、胸が詰まる思いでした。
知りもしない犯人に憤りを思い、そしてどうあっても
警察には犯人を絶対に検挙して貰いたい!と、強く強く願っている事件でした。

それを、この『す・またん』という番組を、制作・放送する側の人間代表みたいな、
中心キャスターである森氏が、平気のへ・ヘノカッパな口調で「知らないなぁー」
そんなことでいいの?!
こんな重大で悲惨な事件なのに?!

おもしろ可笑しく構成するのは、それはそれでイイです。
だけど、そうしても良い事例とダメな事例は、真剣に吟味すべきだと思う。
大変な事件に関しては「知らないなぁー」なんてふさけたコメントをするべきではなく、
もし知らなかったとしても、それは控えるべきだったと私は思う。
だってそれに、番組前に打ち合わせとかするんでしょ?
誰かそこで、森氏が「知らない」ということを分れば、止めなかったの?
それはマズいんで「あぁあの事件ね」くらいでとどめるべきだったのでは?

これは報道する側の態度として、大変に危険なこと認識すべきだと思う。
一般視聴者に”報道”する立場の側として、
そのヌルさを誤りだと、危機的に受け止め、正さないとダメだと思う!

例えば、以前、森氏は、日本文学者のドナルド・キーン氏の話題になったとき、
「知らないなぁ。どちらさん?」みたいなことを言っていた。
そのとき私は「え?ホントに?!キーン知らないの?!」と、笑いました。
呆れつつ、あんなに有名な文学者を、シレッと”知らない”と言う森氏のことを、
呆れつつ、森氏らしいかも~なんて、笑っていました。

だけど、今回のこの事件に関しては、そうはまったく思いませんでした。
「こんなことでアナウンサーとして許されるのか!」と、怒り爆発でした。

ところで、少々脱線。

最近のアナウンサーって、どの局の人も、
ものすごく頻繁に、漢字も言い回しも間違えるし、詰まることも多い。
発音もハッキリしないし、何よりどの人も声のトーンが妙に、高い。
好き嫌いは無かったけど、かつてアナウンサーをしていた
櫻井良子氏は、落ち着いた口調で、よどむことなく、かつ
美しい日本語で気品高くアナウンスをしていた。
おまけに櫻井氏は、その日に読み上げるニュースの記事を
”暗記”していたと聞いたことがあります。
その取り組む姿勢は、報道への意気込みといわずして、何という!

女子アナと言われる人々も、いい加減自分達でもイヤにならないのかしら。
17や18歳でもナイのに、短い短いスカート穿いて、髪の毛もふわっふわ。
いつだってどこの局アナも、みーんなカワイコちゃんカワイコちゃんで。
アメリカやイギリスやフランスなんかの報道番組を観てても、
そんなロリポップみたいなアナウンサーなんて居ない。
みんな『アンカー』だ。
報道する人間としての、気迫とか気丈さとかが、ものすごく有る。
観ている側にも、その職務につけた人間としての、
背負う重大任務みたいなものを持ってると感じる。
そう、私は思います。
公共の電波を使って”報道をする”ということの、責務を、
ものすごく大変なこととして、認識していると思います。

バラエティーと報道は、違う。

”報道”という世界には、やはり真摯であって貰いたいと思う。

何の情報源も持たない民間人としては、
様々な事件や事故、時事のことや政治のことなどなどなど、
報道で知るしか手立てがない。
その手立ての世界が、今ではインターネットというツールが出来て来ている。
『今やもう、本当の本当の真実の報道は、ネットの世界でしか無い』と聞いたことが有ります。
その通りかもしれないと思う。
まだまだ不安定要素の多いネット社会だろうけれど、
それでも、何となく、今日みたいな森氏のヌルい間抜けたコメントを
公共電波でタレ流されて耳にするより、ネットの運営者の方が
真剣かもしれないなと思った。

す・またんバンドを結成してもいいけど、黄色いシマシマの野球団を
日々応援してもいいけど、事件や事故を”報道”するときくらいは、
もっと神妙に真摯に取り扱うべきだと思います。
事件や事故の、その向こうにある真実に、視聴者はもっと肉薄したいのだ。
知るということで、事故や事件も、自分に取り込んで、考えたり感じたりするのだ。
その先っちょである”報道番組”には、だからこそ、常に真剣であって貰いたい。
(ましてや事件・事故のご遺族などもおられるのだから!)

森氏、このままなら、バラエティーだけのアナウンサーになればいいのに。
(って、バラエティーでもアナウンサーっていうのかな?)
辛坊氏も、普段切れ味鋭く、かつスマートに事例に突っ込んでゆく
聡明な辛口コメントを繰り出すスゴイ人、と思ってたけど、
何だか森氏には甘いんだよねー
画面を見るだけでも、すごく仲良しなのは分るけど、それはやっぱり別問題だと思う。

『憂国』の意味合いは、もはや何も政府・国家だけのことでは無いんだな。
そんな気がした、暑い夏の早朝なのでした。


番組『す・またん』観て、イライラしてテレビをOFFにして、外へ出た。
トマトが良い感じになっていて、イライラが遠くに飛んでった。
テレビはもう要らないかもしれない。


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