薬学部臨時教員会議における森田潔学長の発言


平成26年9月26日の夕方に薬学部で臨時教員会議が開催され、森田潔学長自らが懲戒処分についてお話になりました。これまでの停職処分ではそのようなことはありませんから、異例の出来事と言えるでしょう。大学執行部の焦りを端的に表しているのではないかと思われます。この発言の最初は、両教授の懲戒処分がハラスメント事件ですからその経緯を説明されたわけですが、多くの時間は森山、榎本教授がマスメディア等を使って如何に大学の権威を失墜させたか、学長や許南浩理事をはじめとする執行部を愚弄したかという熱弁で、印象としては論文不正についてマスメディアへ情報リークしたことや民事刑事の訴訟を連発したことに対する報復という意味にとれる発言があったそうです。次期の薬学部長選考においても学長、執行部の意向に沿わない選考は、薬学部教員はしないはずと信じているということを強い口調で言明されたとのことです。この教員会議の模様については、多数の薬学部教員が強い恫喝の印象を持もたれたそうです。発言の詳細は10月16日の停職停止仮処分申立、主張書面2の後半部分に全文に掲載されています。

2014年10月14日主張書面などの資料その2

本事件の時系列


両教授の提出された民事裁判資料などによると、最初のスタートは平成24年1月の薬学系元教授 川崎博己氏の学生の博士論文剽窃問題告発に端を発したようです。

両教授の裁判資料から抜き出した事件の時系列は以下の通りです。

平成23年
4月 森山学部長、榎本副研究科長などが選出。第一期森山学部長体制がスタート。同時にに森田潔学長も第一期スタート
5月~12月 森山学部長体制は薬学部改革を推進、学部運営・研究不正の摘発、是正を開始。

平成24年
1月上旬 薬学部元教授川崎博己氏が指導する複数の大学院生の博士論文剽窃問題発覚。

薬学部教授会で基礎調査に着手。谷本光音医歯薬学総合研究科長に報告。

1月24日 薬学部元教授 川崎博己氏の博士論文剽窃問題について、
谷本光音研究科長の指示で、榎本副研究科長が大学法人監査室に告発。

1月~3月上旬 谷本光音医歯薬学総合研究科長主導による医歯薬系教授複数による博士論文不正調査の実施。

3月中旬 同調査委員会が報告書を森田潔学長に提出。

3月下旬 森田潔学長、許南浩理事による谷本光音研究科長と森山薬学部長への不正隠蔽の指示。

5月~11月 薬学部運営に対する様々な妨害工作が頻繁に行われる。

森山学部長体制は薬学部改革を推進、学部運営・研究不正の摘発、是正を継続。

10~11月 薬学部准教授の要請を受けた地元選出某国会議員が大学執行部に圧力。
榎本副研究科長の更迭を依頼した

12月 許南浩理事による森山教授の第二期学部長選挙出馬断念要請と榎本副研究科長更迭命令。
森山教授は許理事の命令を不当要求と拒否。

平成25年
2~3月 榎本教授の副研究科長再任を谷本光音研究科長が拒否。
森山教授は薬学部長に圧倒的多数の支持で当選。また、同時に選挙で榎本教授が副学部長に選出。
4~5月 第二期森山学部長体制スタート。榎本副学部長も参画。
医学部キャンパス新研究棟(医歯薬融合棟)への薬学部入居計画いつの間にか白紙に、森山教授、榎本教授が医学部に強く抗議。
薬学部の複数教員が森山学部長、榎本副学部長の更迭を大学執行部(許南浩理事)に要請。
薬学部執行部のハラスメント問題を本格的に調査指示(許南浩理事)。
5月 大学内、特に医歯薬学総合研究科内に森山、榎本両教授の懲戒のうわさが広がる。
6月 医学部の基礎研究や臨床研究の論文調査(薬学部教員有志)。
7月 医学部准教授多重投稿問題の隠ぺいが発覚。
森山教授、榎本教授は法務省人権擁護委員会に意図的な懲戒の情報漏えいにつき救済申立。同受理。
医学部の基礎研究や臨床研究の論文調査の結果、多数の不正、ねつ造の疑いのある論文が発見される。
(谷本光音医歯薬学総合研究科長は薬学部の調査内容と同不正論文の存在を認識)
医学部准教授による多重投稿問題の隠ぺい工作の情報が医歯薬学総合研究科内に流出。
8月 山陽新聞が医学部准教授による多重投稿問題をスクープ、のちに医学部准教授懲戒処分へ。
9~11月 薬学部が指摘したねつ造、不正疑惑論文の修正が掲載科学雑誌で始まる。
9月 ハラスメント防止委員会調査委員会が組織、森山、榎本両教授のヒアリングを1回行う。
11月 第二期森田潔学長の選挙。
12月 森山薬学部長は医学部不正論文を正式に大学法人監査室と文部科学省に告発。
即日、その内容が大学執行部から、論文作成者に流れ、対策が打たれ始める。
12月下旬 告発直後に「森山教授に不正論文」との怪文書が各報道機関に流れる。

平成26年
1月 榎本教授、副研究科長地位確認民事訴訟。森山教授、怪文書に対する名誉棄損刑事告訴。
2~3月 各種の報道がスタートする。
森田潔学長、許南浩理事、根岸友恵准教授の公務員職権濫用罪、国立大学法人法違反の刑事告訴。
森山教授、許南浩理事による名誉棄損の民事訴訟。
 注目したいのは地元新聞は報道。岡山の地元新聞は報道管制が引かれたように関連掲載なし。
 地元新聞社社長(現 会長)は森田潔学長の最大の支援者という。
3月 許南浩理事が主管するハラスメント防止員会、懲戒委員会の解体。
新しい委員への交代。懲戒、ハラスメント関係の規定をすべて改正。
4月 宮本コンプライアンス担当副学長が就任。総務担当理事は許南浩理事から阿部理事に代わる。
許理事は教育担当理事に就任し、懲戒、ハラスメント、法務関係の総務担当から退く。
4月~現在 次々に全国紙、関西紙、週刊誌、業界紙が岡山大学の論文不正や癒着を報道。地元新聞はだんまりのまま。

7月22日 山本進一研究担当理事から森山教授に警告書が送られる。
この当時、すでに岡山大学医学部の論文不正はネット上でもうわさが広がっており、報道でも複数取り上げられていました。

この文書を読んでみますと、森山教授が内容をリークしたと決めつけ、脅迫文のように感じます。これも大学執行部の焦りでしょうか?
山本進一理事から森山教授への警告書

7月下旬 森山、榎本両教授に突然、ハラスメントが認定された通知が届く。
8月上旬 教員等懲戒審査委員会からの通知があったことをメールで知らされる。
8月21日 森山、榎本両教授は、教員等懲戒審査委員会からの通知を受領、2週以内に陳述書提出を求められる。
9月16日 {森山、榎本両教授は、教員等懲戒審査委員会に陳述書提出。即日自宅待機命令が発せられる。
9月22日 森山、榎本両教授はに自宅待機命令停止仮処分申請。記者会見。
9月25日 懲戒処分命令を受理。
9月26日 懲戒処分停止仮処分申請、記者会見。
大学執行部 阿部宏史総務担当理事、宮本由美子副学長が会見「今回の懲戒と研究不正告発が無関係」と力説。
森田学長が薬学部教員会議を臨時に招集。「ハラスメント行為よりも、特に森山薬学部長及び榎本副薬学部長の不適切な対応による影響が、今後の学内外に波及することのほうがより深刻な問題」等と発言、懲戒処分理由が別の理由であることを示唆。
9月30日 薬学部に戒厳令が敷かれる。「停職処分者を見かけたら通報せよ」と公示する。このころから薬学部のすべてのメールや電話の盗聴が始まっているという噂が広まる。''
10月9日 薬学部森山教授室、森山研究室に事務職員2名が住居侵入、窃盗を起こした疑いのある事件が発生。
10月14日 森山教授、榎本教授の停職停止仮処分停止申立の主張書面が報道機関に配布される。この中に9月26日に薬学部臨時教員会議で森田学長が発言したすべての記録が記載、発表。
10月16日~20日 阿部宏史総務担当理事、佐野寛副学長、谷本光音医歯薬学総合研究科長兼薬学部長事務取扱による薬学部教員の面談開始。
10月27日 新薬学部長の任命が山陽新聞を通じて発表される。
10月29日 大学内の機密を漏洩した場合に懲戒処分の可能性があることについて、大学代理人の弁護士名で薬学部教職員を対象に恫喝的なメールが配信される。

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